保護した猫が妊娠しているかも?どうしたらいいんだろう・・・
猫の妊娠から出産までの期間ってどれくらい?いつ頃生まれるんだろう?
猫の出産に飼い主が用意するものはある?できるかぎりサポートしたい!
野良猫のメスは子育て中と冬以外妊娠している確率がとても高いです。
いえ、子育て中でも妊娠しているかもしれません。我が家はそうでした。
妊婦猫と分かって保護する優しい方や、保護猫の妊娠を予想していなかった困っている方に向けての必要な知識を紹介します。
猫は生き物なので知識どおりにはいきません。そのため1事例としてうちの母猫の様子もお伝えしています。
以下にこの記事の要点をまとめておきますね。
まずは、妊娠している確率が高い場合の状態を知っておきましょう。
- 生後6か月は過ぎていそうなメス猫を保護した
- 食欲旺盛で体重が明らかに増えた
- 嘔吐、排尿回数が増えた
- 性格が変わったと感じる
- 乳首がピンクで乳房が膨らんでいる
- 明らかにお腹が大きい
妊娠しているかもしれない項目に当てはまったら動物病院を受診しましょう。妊娠が確定できます。
では実際の妊娠から出産まではどのような経過をたどるのでしょうか?
猫の妊娠から出産までの期間は約2か月と少し(60~67日)と言われています。
妊娠した日 | 発情期行動が止まった時期 |
妊娠3~4週 | 食欲低下、食の好みの変化 乳首がピンクに変化 (エコー可) |
妊娠4~5週 | 乳房が膨らんでくる お腹も少し目立ってくる |
妊娠5~7週 | お腹が目立ってくる 食欲増進 嘔吐、排尿回数の増加 動きたがらない |
妊娠7~8週 | 胎動を感じる (レントゲン可) |
妊娠9~10週 (出産直前) | 出産場所を探す 食欲低下 陰部のグルーミングが熱心 攻撃的になることも |
妊娠から出産までに飼い主ができることは以下になります。
- 高たんぱく、高カロリーの食事
- 動物病院へ受診
- ストレスの少ない環境作り
いよいよ出産。猫の出産に用紙するものは以下になります。
- 産箱
- 木綿糸
- 消毒したハサミ
- タオル、お湯
準備はOK。どれだけ調べても不安は大きいですよね。では猫の出産時に飼い主ができることはあるのでしょうか?
- 出産の経過が問題なく行われているか観察
- 子猫のお世話ができないときの手助け
- 異常時の受診や往診依頼
猫は基本的に1匹ですべての出産の経過を行います。基本的にはお世話をしすぎないでください。母猫の育児放棄につながってしまいます。
また、出産という無防備な姿を見られることがストレスにつながることも考えられます。
猫の性格によってはあまり見ない方がよいかもしれません。
猫の生物学的な部分は以下のサイトを参考にしています。
ねこちゃんホンポ
保護猫が妊娠しているかも?確かめる方法

前日に受診し妊娠が確定。
妊娠している確率が高い場合
- 生後6か月は過ぎていそうなメス猫を保護した
- 食欲旺盛で体重が明らかに増えた
- 嘔吐、排尿回数が増えた
- 性格が変わったと感じる
- 乳首がピンクで乳房が膨らんでいる
- 明らかにお腹が大きい
妊娠しているかもしれない項目に当てはまったら動物病院を受診しましょう。
動物病院を受診するメリット
- 他の病気の可能性をなくせる
- 検査で何匹生まれるかいつ頃生まれるかが分かる
- 妊婦猫の体調について確認、相談できる
妊娠していると分かったとき飼い主の選択
①出産、育児までサポートする
命と向き合うこと、たくさんのお金、里親探しの労力など精神的にも経済的にも大変
②堕胎してもらう
生まれてくる命に責任が持ちきれないならこの選択もやむを得ない
堕胎を希望する場合は妊娠の疑いがある時点でなるべく早く動物病院に
妊娠している確率が高い場合
- 生後6か月は過ぎていそうなメス猫を保護した
- 食欲旺盛で体重が明らかに増えた
- 嘔吐、排尿回数が増えた
- 性格が変わったと感じる
- 乳首がピンクで乳房が膨らんでいる
- 明らかにお腹が大きい
妊娠の仕組み以外は人間と重なることも多いです。
生後6か月は過ぎていそうなメス猫を保護した
猫の発情期は春先から秋にかけて日照時間が長い時期に起こります。
これは暖かい時期に子育てができるようにそうなっているようです。
最近は夜でも街灯やお店などで明るいため、以前より発情期間が長くなっているかもしれませんね。
メス猫の発情期は生後約半年からはじまります。もっと早く迎える子もいるそうです。
そして人間や犬と違って、交尾した時に排卵があるため一度の交尾でほぼ100%妊娠します。
育児中の猫も出産後約1~2か月、離乳の時期には次の発情が来ます。
野良猫のメスは冬以外はずっと妊娠、出産、子育てですね・・・
食欲旺盛で体重が明らかに増えた
妊娠すると栄養が必要なのですごく食欲が増します。
妊娠初期のころはつわりで逆に食欲が落ちることも。
我が家はすでに一緒にいる子猫の分まで食事をとってしまうのでただの食いしん坊だと思っていました(笑)
保護した時から食欲旺盛だと違いが分らないので気付きにくいです
嘔吐、排尿回数が増えた
大きくなってくる子宮でお腹の臓器が圧迫されると嘔吐しやすくなったり、膀胱に尿を貯めることが難しく、排尿が頻回になります。
嘔吐物は毛玉や胃液(白い泡)、胆汁(黄色っぽい)、食後の食物残渣が多いです。
ここで心配なのは脱水です。ちゃんと嘔吐や排尿で出している分を水分補給できているか確認しましょう。
一日の給水機の水をチェックしたり、首の後ろをつまんですぐに皮膚が戻るか確認してみてください。
あまり水分をとりたがらない場合は、ウェットフードが効果的です。
性格が変わったと感じる
急に甘えん坊になったり、急に攻撃的になったり、食の好みが変わったり・・・
ホルモンの変化によりいつもと違うと感じる飼い主さんも多いようです。
つわりがある猫は3週目くらいからで食欲が落ちることもあります。
保護したばかりだと分からない部分ですよね。我が家は発情期かと思うくらい鳴き声が激しかったのを覚えています。
乳首がピンクで乳房が膨らんでいる
妊娠によるホルモン変化により、妊娠3~4週目くらいで胸のあたりが目立ってきます。
ここまできたら妊娠の可能性は非常に高いです。しかし、偽妊娠の可能性もあります。
明らかにお腹が大きい
妊娠して1か月ほどでしっかりとお腹が大きくなり、これで気づく飼い主さんも多いようです。
しかし、子宮蓄膿症、猫伝染性腹膜炎(FIP)などほかにもお腹が大きくなる病気があります。
生物学的な部分の参考サイト:猫の妊娠期間と兆候、その間のケアについて
妊娠していると確定するために受診
妊娠しているかもしれない項目に当てはまったら動物病院を受診しましょう。
野良猫だったら自然に出産するので必要ないのでは?と思うかもしれません。
しかし、動物病院にかかっておくことでこんなメリットがあります。
- 他の病気の可能性をなくせる
- 検査で何匹生まれるかいつ頃生まれるかが分かる
- 妊婦猫の体調について確認、相談できる
他の病気の可能性をなくせる
妊娠だと思っていたけど、実際には他の病気かもしれません。検査しないと分からないですよね。
うちの子は授乳中に保護したので、妊娠ではない可能性も捨てきれませんでした。
また、下痢がひどかったので、もしかして腹水?腹膜炎?などなどすごく心配したのを覚えています。
レントゲンで赤ちゃんがいることが確認できてほっとしました。

5~7匹と言われていました。
検査で何匹生まれるかいつ頃生まれるかが分かる
出産する場合、飼い主さんが一番困るのは猫が増えてしまうことだと思います。
エコーやレントゲンで何匹お腹にいるか確認してもらうことができます。エコーは15日以降、レントゲン45日以降で可能です。
頭数の確認はレントゲンのほうがしやすいみたいなので、してもらうと安心です。
我が家はおそらく35日くらいでもレントゲン撮影をしてもらえました。
エコーも提案されましたが両方すると高額になるので、レントゲンだけしようと先生のほうから提案していただけて、とても助かりました。
何匹いるか分かっているとはやくから里親探しができますよね。身体状況や検査結果から概ねの出産日も教えてもらえます。
しかし、我が家は先生が言った頭数より2匹多く生まれ、出産日は1週間早く来てしまいました。
レントゲンの撮影が早かったのもあるとは思いますが、あくまでも指標と思っておいたほうがいいです。
妊婦猫の体調について確認、相談できる
先生に全身状態を確認してもらい、アドバイスをもらうことができます。
我が家は下痢や便に虫のようなものがいたのも気になっていました。
結局ノミから寄生する寄生虫ということがわかり、駆虫薬は使えないので妊娠中にも使えるノミダニ駆除をすることに。
脱水だったので点滴もしてもらいました。
やはり妊娠中の体はデリケート。
下痢がひどかったのは、妊娠中の免疫低下や寄生虫の駆除ができていなかったことが関係していたかなと思います。
妊娠していると分かったとき飼い主の選択
- 出産、育児までサポートする
- 堕胎してもらう
出産、育児までサポートするなら相当な覚悟が必要です。
猫は安産と言われていますが、100%安全ではありません。
また、無事出産できてもみんなが順調に成長するとはかぎりません。その命と向き合うのはとてもつらかったです。
生まれた猫分の餌代、砂代、医療費とたくさんのお金、里親探しの労力など簡単なことではありません。
それでも飼い主として全力でサポートしたいのであれば、これから先の記事も参考にしてください。
堕胎してもらうのも心苦しいですよね。できることなら妊娠する前に避妊手術がしたいです。
しかし、生まれてくる命に責任が持ちきれないならこの選択もやむを得ないと思います。
堕胎を希望する場合は妊娠の疑いがある時点でなるべく早く動物病院に相談にいきましょう。
猫の妊娠から出産までの期間とその間に飼い主ができること

猫の妊娠から出産までの期間は約2か月と少し(60~67日)と言われています。
妊娠した日 | 発情期行動が止まった時期 |
妊娠3~4週 | 食欲低下、食の好みの変化 乳首がピンクに変化 (エコー可) |
妊娠4~5週 | 乳房が膨らんでくる お腹も少し目立ってくる |
妊娠5~7週 | お腹が目立ってくる 食欲増進 嘔吐、排尿回数の増加 動きたがらない |
妊娠7~8週 | 胎動を感じる (レントゲン可) |
妊娠9~10週 (出産直前) | 出産場所を探す 食欲低下 陰部のグルーミングが熱心 攻撃的になることも |
生物学的な部分の参考サイト:猫の妊娠期間と兆候、その間のケアについて
妊娠から出産までに飼い主ができること
- 高たんぱく、高カロリーの食事
- 動物病院へ受診
- ストレスの少ない環境作り
猫の妊娠から出産までの期間
猫の妊娠から出産までの期間は約2か月と少し(60~67日)と言われています。
妊娠した日 | 発情期行動が止まった時期 |
妊娠3~4週 | 食欲低下、食の好みの変化 乳首がピンクに変化 (エコー可) |
妊娠4~5週 | 乳房が膨らんでくる お腹も少し目立ってくる |
妊娠5~7週 | お腹が目立ってくる 食欲増進 嘔吐、排尿回数の増加 動きたがらない |
妊娠7~8週 | 胎動を感じる (レントゲン可) |
妊娠9~10週 (出産直前) | 出産場所を探す 食欲低下 陰部のグルーミングが熱心 攻撃的になることも |
生物学的な部分の参考サイト:猫の妊娠期間と兆候、その間のケアについて
発情期のメス猫は交尾したくて家から脱走することがあります。脱走してしまったら交尾、妊娠している可能性は高いです。
病院に行く場合、エコーは15日以降、レントゲン45日以降で可能です。
頭数の確認はレントゲンのほうがしやすいみたいなので、してもらうと安心です。
我が家はおそらく35日くらいでもレントゲン撮影をしてもらえました。
エコーについては両方すると高額になるので、レントゲンだけしようと提案があり、とても助かりました。
実際の妊娠から出産までの行動
猫は生き物ですので、このとおりにいくとはかぎりません。一例としてうちの子の様子をお伝えしますね。
我が家の母猫の妊娠から出産までの行動
妊娠した日 (6/11と仮定) | 餌付け中 1週間後に保護 |
妊娠3~4週 | 食欲旺盛 キャットタワーで遊ぶなど活動的 |
妊娠4~5週 | お腹が目立ってきた 食欲はあるが下痢がひどい 7/16病院でレントゲン撮影 |
妊娠5~7週 | 動きたがらない 食欲旺盛 甘えん坊 |
妊娠7~8週 | 胎動を感じる |
出産直前 8/5 | 出産場所を探す 食欲低下 陰部のグルーミングが熱心 「おしるし」があるまでは甘えん坊 キャットハウスで休んだあと ダンボールの分娩室へ |

4週目からお腹が目立ってきました。6週目からはあまりキャットタワーにも上らなくなりましたね。
うちの子のつわりはそんなにひどくなったのではないでしょうか。排尿回数について、今は回数が1日2回程度なので多くはなっていたのかなと思います。
乳首や乳房の変化については、保護したときから授乳中だったためよくわかりませんでした。

妊娠から出産までに飼い主ができること
- 高たんぱく、高カロリーの食事
- 動物病院へ受診
- ストレスの少ない環境作り
高たんぱく、高カロリーの食事
妊娠中はとにかくエネルギーが必要になります。
子猫用のキャットフードが栄養価が高くおすすめです。いつでも好きな時に食べられるように置き餌にしました。
下痢や嘔吐などで脱水が心配な場合はウェットフードで補うのもおすすめです。
食欲が落ちているときも嗜好性の高いウェットフードだと食べてくれることもあります。
我が家はこれを食べてました。
ウェットフードはスーパーに売っている缶詰めがたくさん入っていて安いです。
動物病院へ受診
人間と同じように妊娠の経過が順調か1度でいいので受診しておきましょう。
受診のメリットは「妊娠していると確定するために受診」で紹介しています。
万が一出産時にトラブルがあったときのために夜間救急や24時間往診をしている病院も調べておくと安心です。
ストレスの少ない環境作り
静かな環境、必要以上にかまわない、高いところに上らなくても生活ができるなど猫が安心して過ごせるようにしてあげましょう。
我が家は以下のことに注意しました。
- 他の猫と居住スペースを分けられるようにする
- 床で食事、飲水、睡眠ができるようにした
- 必要以上にかまいすぎない
保護した当初はケージで子猫と暮らしていてもらいましたが、母猫だけケージの外で暮らすようにしました。
居住スペースを分けて、食事や飲水が床でできるようになりました。
置き餌にしても他の猫に奪われることがないのもよかったです。
猫の出産に用意するものと出産時に飼い主ができること

猫の出産に用紙するもの
- 産箱
- 木綿糸
- 消毒したハサミ
- タオル、お湯
猫の出産時に飼い主ができること
- 出産の経過が問題なく行われているか観察
- 子猫のお世話ができないときの手助け
- 異常時の受診や往診依頼
猫は基本的に1匹ですべての出産の経過を行います。基本的にはお世話をしすぎないでください。母猫の育児放棄につながってしまいます。
また、出産という無防備な姿を見られることがストレスにつながることも考えられます。猫の性格によってはあまり見ない方がよいかもしれません。
生物学的な部分の参考サイト:猫が出産にかかる時間と難産の時の注意点や対策
猫の出産に用紙するもの
- 産箱
- 木綿糸
- 消毒したハサミ
- タオル、お湯
木綿糸とハサミは母猫がへその緒を嚙み切れないときに使います。
お湯で温めたタオルで羊膜を飼い主が破らないといけないかもしれません。
基本的には母猫がすべて行いますが万が一できないことに備えておきましょう。
産箱を用意する時のポイント
- 猫が動き回れるくらいの大きさのダンボール
- いらないタオルや毛布を入れる
- ペットシーツを重ねて入れる
- 出入りしやすいように低いところを作る
- 周囲はガムテープで補強
- 暗くて静かな場所に設置
出産が近くなると、猫は出産場所を探します。
血液など体液で汚れるので、猫と飼い主、お互いのためにも猫が気に入りそうな場所を作っておくのが好ましいです。
ダンボールなら躊躇なく捨てることができるのでおすすめです。

この奥の階段下のスペースに設置。
少し暗くなるよう半分覆ってみました。
タオルやペットシーツを重ねていても、巣作りの行為で破れたり、いらない分は自分で産箱から出したりします。
猫の好きなように巣作りさせてあげてください。
ペットシーツは育児期間にめちゃくちゃ重宝するので、大きめと小さめ両方用意すると便利ですよ。
子猫の排泄が自立するまではもちろん、離乳食で床をすごく汚すので生まれてから2か月少しくらいは使いました。
猫の出産時に飼い主ができること
- 出産の経過が問題なく行われているか観察
- 子猫のお世話ができないときの手助け
- 異常時の受診や往診依頼
飼い主ができることは上記が挙げられますが、猫は基本的に1匹ですべての出産の経過を行います。
基本的にはお世話をしすぎないでください。母猫の育児放棄につながってしまいます。
また、出産という無防備な姿を見られることがストレスにつながることも考えられます。
猫の性格によってはあまり見ない方がよいかもしれません。
猫との信頼関係がしっかりできていて、ホルモンの変化により攻撃的になっている様子もない場合において細かく観察が許されるのかなと思っています。
出産の経過が問題なく行われているか観察
猫の出産の経過は以下になります。経産婦猫の場合は出血する「おしるし」もあります。
- 陣痛
- 出産
- 出産した子猫のお世話
- 2.3を胎児数だけ繰り返す
- 胎盤の排出
猫の陣痛
- 息が苦しそう
- 股のグルーミング
- 巣作り行動(穴を掘るようなしぐさ)
- 落ち着かない様子
猫の陣痛はおおよそ1時間だそうですが、あくまでも目安です。2時間以上苦しそうで心配な場合は獣医さんに相談してみましょう。
出産とお世話
- 膣で子猫が一旦止まり、羊膜に包まれたまま誕生
- 出産のときに羊膜が破れることも
- 母猫が舐めて羊膜を破りへその緒を噛み切る
- 母猫が舐めて呼吸を促す
- 子猫は産声をあげて呼吸
- 子猫は本能でおっぱいに吸い付く
上記が通常の流れです。おおよそ30分間隔で次の子猫が生まれるようですが、目安になります。
2時間しても次の猫が生まれないようなら獣医さんに相談してみましょう。
もし母猫が羊膜を破れない、子猫の産声がない、おっぱいを吸う様子がなければそこだけは飼い主が手助けしてあげましょう。
「子猫のお世話ができないときの手助け」を参照してください。
胎盤の排出
- 胎盤は生まれた子猫分ある
- 排出した胎盤は母猫が食べる
ここまできたら出産は終わりです。
子猫の数が動物病院での検査で事前に聞いていた頭数より少ない場合は子宮に取り残されている可能性があります。獣医さんに相談しましょう。
胎盤を食べることが嘔吐、下痢につながることもあるようです。
しかし、わざわざ胎盤を食べさせないためだけに手を出す必要はないと思いますで、そのまま母猫にまかせるほうがよいでしょう。
生物学的な部分の参考サイト:猫が出産にかかる時間と難産の時の注意点や対策
子猫のお世話ができないときの手助け
- 羊膜を破って呼吸を促す
- おっぱいに吸い付かせる
- へその緒を切る
- 獣医さんの指示の遂行
本当はできるだけ子猫に触らないほうがよいようです。育児放棄や子猫を食べてしまう行動につながることがあるからです。
しかし、初産の猫、臆病な猫や体力がない猫は必要なお世話ができないときもあります。
羊膜が破れないと呼吸ができない、おっぱいが吸えないと栄養がとれないのでそのままでは死んでしまいます。
そこだけは手伝ってもよいでしょう。手袋をして、臭いがなるべくつかないようにしてくださいね。感染対策にもなります。
ホットタオルで拭くだけで羊膜は破れます。鳴き声がしたらおっぱいに吸い付けるような場所におきましょう。
知り合いの方の飼っていた猫は高齢出産で体力がなく、へその緒を噛み切れませんでした。
飼い主さんがへその緒を切ってあげたようです。切り方は以下になります。
- 木綿糸でへその緒を縛って止血(子猫から2.3cm程度)
- 清潔なハサミで糸より胎盤側をカット
心配なことや困ったことがあったときは獣医さんの指示を仰ぎましょう。
異常時の受診
出産の途中で邪魔するようなことは更なる難産、育児放棄につながる可能性があります。
よほど緊急でないかぎりあわてて病院に行く、往診を呼ぶようなことはしないほうがよいです。
まずはどのような心配、困りごとがあるのかを手を出す前に獣医さんに相談しましょう。一般的に心配なポイントは以下になります。
- 陣痛で2時間以上苦しんでいる(出産が始まらない)
- 2時間以上次の子猫が生まれてこない
- 乳首に誘導してもおっぱいが吸えない
生物学的な部分の参考サイト:猫が出産にかかる時間と難産の時の注意点や対策
羊膜を破いて刺激しても息ができない場合は死産です。悲しいですが諦めましょう。
そのまま置いておくと母猫が食べてしまうことがあるので、死産の場合は飼い主さんで預かっておいた方が安心です。
猫は一度にたくさん出産するので、すべてが元気に生まれ、育つとは限りません。
救える命だけ大切にするという気持ちで向き合わないと、とてもつらいです。
実際の出産直前と出産中の様子
我が家はまだ保護して2か月もしないうちに出産となってしまったので、母猫との信頼関係に不安がありました。
あまり見ないように、遠くから見守るようにしていたのであまり詳細はわかりません。
しかし、参考になることもあると思いますので記載していきます。
8/5 夜
食欲がないがいつもどおり腰トントンの要求。飼い主に甘えてゴロゴロ

8/5 22時頃
おしるしが来たようで薄めの血液を散らかしながらペットハウスへ
その後は爪とぎで休んだり、マットの上にいたり、時々産箱に行って巣作り行為
8/6 早朝
用意していた産箱に移動
8/6 5時頃
すでに数匹出産。生まれると血の匂いがとても強くなるので多少離れていても分かります。
8/6 日中
子猫とへその緒でつながったまま水を飲みに出てくる。
子猫が鳴いて母猫がパニックに。抱き上げて産箱に戻したら落ち着きました。
8/6 15時すぎ
8匹出産完了。実際はもっと血だらけでした。
水を飲みに出てきたタイミングでペットシーツ交換。

8/6 夕方
ガリガリになった身体で登場。血だらけだった身体も自分できれいにしています。
食事はあまり食べないが水はよく飲む。その後徐々に食欲は回復しました。

8/7 朝
死産の子猫が1匹生まれていました。こちらで保護し供養。
ここまでが出産記録になります。
実際の出産後の様子について
我が家の育児経過を簡単にまとめると以下になります。
- 子育ては熱心だが子猫に猫風邪が感染
- 猫風邪の鼻水で発育不良の子が続出
- 母猫が子猫を食べてしまった
- 発育不良の子猫を守るため飼い主で保護したがどうにもならなかった
- 後遺症がある子もいるが、最終的に6匹元気に育つことができた
我が家の母猫は子育てを熱心にしてくれていました。母猫の体調が悪い様子もなし。
しかし、母猫の猫風邪がもれなく全員に感染。それなりに大きくなるまでみんな鼻水だらけでした。
8/18に1匹の子猫が母猫に食べられているところを夫が目撃してしまいました。
生きていたのに食べられたのか、亡くなったから食べられたのかはわかりません。
夫は相当なトラウマになってしまい、しばらく猫のお世話も難しい状況でした。
今はなんとか乗り越えて母猫を可愛がっています。
8/19、生まれてから1.2週間後に動物病院を受診するよう言われていたので受診しました。
体重が増えない子もいましたが様子見でとのこと。
その後体重が増えない子を1匹、母猫に食べられないよう飼い主側で隔離。生まれたばかりの子猫は保温と人工授乳、排泄介助が必要です。
猫風邪の鼻水が多すぎて息ができない、ミルクも飲めない状態でした。
翌日再び受診し、1泊入院。ミルクが飲めないため経管栄養をし、なんとか体重維持。退院後も通院、人工授乳をがんばりましたが鼻水に溺れて飲めず。
8/24の朝に亡くなっていました。助けられませんでした。
残り6匹のうち、4匹が発育が悪くとても心配しましたが、なんとかそれなりに大きくなりました。猫風邪で片目が見えなくなった子と鼻水が慢性的にひどい2匹は我が家で飼うことに。
他の4匹はそれぞれ良い里親さんに出会えて幸せに暮らしています。
まとめ
この記事では猫が妊娠している兆候、受診した方がいいこと、妊娠から出産までの経過について紹介しました。
飼い主さんができることも思ったよりたくさんあったのではないでしょうか。
たくさんの情報収集をして準備しても、実際に生まれて育つまでは、飼い主さんは不安で仕方がないと思います。
猫は元々自然界の中で生きる動物です。人がどうしようもない部分はどうしてもあります。
悲しいことがあると、どうしても後悔が残ります。しかし、あなたが今、目の前にいる猫を大切にできていることに変わりはありません。
あなたの大切な家族である猫ちゃんと新しく迎える子猫たちが健康でありますよう願っています。
猫の生物学的な部分は以下のサイトを参考にしています。
ねこちゃんホンポ
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