チンチラペルシャといえば、細長く柔らいふわふわの毛に、低めの鼻、チョコチョコと歩く短い手足…とても愛らしいですよね!
チンチラという名前は、触り心地の良さからなのでしょうか。
ペットしても大人気で、大きなネズミの仲間「チンチラ」に由来していると言われています。
そんなチンチラと一緒に暮らしたいけど猫を飼うのは初めてという方。
また、すでに一緒に暮らし始めているという方にも知ってもらいたい、チンチラの性格や飼うときに注意したいポイントなどをご紹介します!
目次
チンチラの特徴や性格は?初心者でも飼いやすい?飼い方のコツとは
「初めて猫と暮らす人でも、チンチラは飼いやすいのか?」という今回のテーマ。
先に言ってしまうと、答えは「YES!」です。
飼いやすいと言われる理由が分かる、チンチラの特徴と性格、飼い方のコツについて詳しくお話します!
他の猫たちとは違う、チンチラの特徴とは?
大人になったときのチンチラの体重は、オスが3kg〜5.5kg、メスが3kg〜5kgほど。
ふわもこの長い毛のせいでどっしりして見えますが、意外にも筋肉質で骨太です。
チンチラの平均寿命は、15〜20歳と言われ、他の猫たちよりも長い傾向があります。
できるだけ愛猫とは長く暮らしたいですから、寿命が長いと言うのは嬉しいことですよね。
これぞ猫!マイペースな性格
チンチラには、上品でマイペースな性格な子が多いです。一人で過ごすことも好きで、信頼している飼い主さんには甘える子も多いので、程より距離感が好きな人にはピッタリ!
子猫のうちは活発に動き回りますが、大人になるとリラックスして過ごすタイプで、発情期でも騒いだりすることが少ないと言われています。
ただ、抱っこをあまり好まない子が多く、甘えてきたのに抱っこをすると逃げる!なんてツンデレな一面も。
まさにThe・猫な行動は、猫好きにはたまりませんね!
ただ、性格に関しては猫によるところがあり、一概には言えません。
人懐っこい子もいれば、プライドお高めで神経質な子もいますし、おしゃべりが大好きな子もいます。
ちなみに、チンチラ・ゴールデンには”ビビり”な子が多いという印象です。
飼い主が壁などにブツかり、ちょっとした音を立てただけでも、目を丸くしてピューン!とどこかに飛んでいってしまいます。
個人的な感想だと思っていましたが、どうやらチンチラ・ゴールデンの飼い主さんには、同意見の方が多いようです。
驚いた顔が可愛いので、何度でもリクエストしたいくらいですが…できるだけ驚かせないよう、大きい音に気を付け、息を潜めて暮らしています(笑)。
どんな性格にしても、甘えてきたときには存分に甘えさせてあげて、機嫌が悪そうなときはそっとしておいてあげましょう。
また、ビビりかプライドが高いか、のチンチラには特に、しつけで怒るときも優しく注意する程度がベストです。
飼い主なら知っておくべき!ペルシャとチンチラの見分け方
チンチラは、「チンチラペルシャ」の正式名称通り、「猫の王様」ペルシャ猫の一種です。
いわゆる、アメリカンショートヘアやロシアンブルーといった品種名ではないんです!
ペルシャ猫というと、優雅がイメージが強いですよね。
チンチラも、これまでお話しした通り品のある性格はペルシャと同じです。
見た目も似ている両者ですが、具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
大きな違いを3つ、チンチラの起源と一緒に見ていきましょう!
ペルシャとチンチラ、一番の違いは毛色!
ペルシャの毛色の一種ということで、やはり一番のポイントは毛の色です。
チンチラの起源は1880年代のイギリス。ペルシャのシルバータビー(シルバーとグレーのしま模様)とペルシャのスモークを交配させたことで誕生しました。
ここで、「スモークって何?」と疑問に思いますよね。
スモークとは、毛先に色がついている猫のカラーパターンのひとつ。毛先から生え際までの色の割合によって名称が変わります。
毛先の色と生え際までの大部分が同じ色の場合は「スモーク」。
約半分が同じ場合は「シェイド」。
そして、ほぼ違う色の場合は「チンチラ」に分類されます。
そのため、チンチラの方がペルシャよりも毛色が明るい印象になっています。
チンチラの中でもシルバー、ゴールド、ブルー、ブルーゴールデンといったカラーがあったりと、知れば知るほど奥深い猫ちゃんです。
顔立ちが、実は似ているようで似ていない!
ペルシャは「ピークフェイス」や「ショータイプ」などと呼ばれる、いわゆる鼻ペチャな顔。
鼻を中心に、目と口も寄っていて、平べったい印象です。
それに対し、チンチラは「ドールフェイス」や「ペットタイプ」と呼ばれ、鼻はペルシャほど潰れておらず、整った顔立ちが特徴。
とはいえ、チンチラの中でもペルシャ寄りの顔立ちをしている子もいるので、完全に見分けることは難しかもしれません!
瞳と、アイラインの濃さにも注目!
チンチラとペルシャ、どちらも大きく丸い目をしていますが、ここにも違いがあります。
まず、ペルシャの瞳の色はブルー、カッパーやオッドアイなど瞳の色が豊富なのに対し、チンチラはグリーンか青色系です。
そして、特に分かりやすい違いといえば、チンチラには目のまわりが黒い縁取り(アイライン)がしっかりと入っていること!
アイラインが濃いので、ペルシャよりも顔立ちがくっきりとして見えます。
余談ですが、私の友達が一緒に暮らしているチンチラは、他のチンチラと比べてもかなりアイラインが濃いんです!
そのため、よく友人から『パイレーツ・オブ・カリビアン』の「ジャック・スパロウに似てる」と言われます。
スッピンでクッキリEye、うらやましい限りです…!
欠かせないお手入れと、チンチラの気をつけるべき病気とは?
ここまで、チンチラの飼いやすさについてご紹介しましたが、とはいえ飼い主さんが注意しなければいけないことはあります!
最後に、チンチラに欠かせないケアと、注意が必要な病気について紹介します。
「毎日のブラッシング」は絶対!
チンチラの毛は長いうえに細く軽いため、とても絡みやすいんです!
マメにブラッシングをしてあげないと、せっかくの美しい毛並みが台無しになってしまいます。
朝と夜、1日2回のブラッシングと、月に1度シャンプーもしてあげてください。
一度毛玉になってしまうとカットするのも大変ですし、毛玉を取ろうと自由を奪ってしまうことで猫の負担にもなってしまいます。
さらに恐ろしいのは、毛づくろいをしているときに毛を飲み込んでしまうこと。
飲み込んだ毛玉が胃や腸にたまり、毛球症(もうきゅうしょう)になってしまうこともあるんです!
毛が生え変わる季節の変わり目には、よりこまめにブラッシングをしてあげてくださいね。
ブラッシングをすることで通気性がよくなり、皮膚の血行の改善や皮膚疾患も予防できる効果もあり、いいことづくしです。
ケアに関して、何をするにしてもそうですが、子猫の頃からブラッシングをしておくことが重要です。
怠ってしまうと、ブラシ自体が嫌いになったり、おもちゃと勘違いしてブラッシングが難しくなってしまいます。
ブラッシングに慣れさせることも飼い主さんの大事なお仕事です。
また、長毛種の夏はかなり暑いので、サマーカットをしてあげるのも良いかもしれません。
太らせないための食事管理!
子猫のときは活発なチンチラですが、成猫になるとリラックスして過ごすようになります。
そのため、運動不足となり、太りやすくなってしまうので注意が必要です。
太った猫ちゃんを見るとついつい「かわいい〜!」と思ってしまいますが、健康面を考えると絶対に良くないことです。
「最近、太ってきたかも!?」と思ったら、おもちゃで遊んだり、食事の量を調整したりと気をつけてあげましょう。
運動不足になり、太りやすいチンチラには、低カロリーのプレミアムキャットフード「モグニャン」がオススメです。
モグニャンについてはこちらの記事で詳しく書きましたのでよかったら一緒に読んでみてくださいね!
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チンチラに注意が必要な病気は?
チンチラは「尿結石」を起こしやすい傾向があります。
病気を防ぐためには、新鮮な水を用意し、水をちゃんと飲んでいるか、尿の量や色などの異常がないかをチェックすることが大切です。
また、長毛種がかかりやすい病気に、腎不全を起こす「多発性嚢胞腎」があります。
この病気は、親猫がかかっていた場合半分の確率で遺伝してしまいます。
現時点で治療法は対処療法しかないので、定期的な健康診断はもちろん、体調の変化を見逃さないようにしましょう。
最後に、チンチラで気を付けたいのが「流涙症」。
鼻が低いため、鼻に涙を流す鼻涙菅が詰まってしまう「流涙症」という病気です。
涙が止まらず、皮膚がただれてしまうので、すぐに病院へ連れて行くことをオススメします。
猫界の中で長寿なチンチラですが、マメなケアと病気の心配は欠かせません。
普段から様子を観察、異変を敏感にキャッチして、気品の高いチンチラを守ってあげてくださいね!