猫が病気や怪我の治療で薬や目薬が処方された場合、獣医さんの指示を受けても初心者の方は「ちゃんとできるかな?」と不安になる飼い主さんも多いかと思います。
こちらでは、そんな不安を解消する薬の飲ませ方と目薬のやり方をご紹介します。
目次
猫に薬を飲ませるにはどうすればいいの?粉薬の時はどうすればいい?
動物病院で猫ちゃんの薬が処方された場合は獣医師さんや看護師さんから指示がでますので、説明はよく受けて、わからない事は獣医師さんに聞きましょう。
薬も人間と同じように、粉薬、錠剤、液体があります。
粉薬の場合はフードに混ぜたりふりかけたりできますし、粉薬を少量の水で溶いて、シリンジで飲ませる方法があります。
シリンジは注射器の筒で、強制給餌用にも使用できます。
動物病院で粉薬や液体の薬が処方された場合につけてくれる場合もあります。
また、蓋付きのシリンジを販売している病院もあります。
1本、約100円ぐらいです。尿検査で尿を採取する場合にも使えます。
敏感な猫ちゃんは、フードに薬が混ざるのを嫌がって食べるのを拒否する子もいます。
「いなばチャオちゅーる」に混ぜたら飲んでくれた!という猫ちゃんもいますよ!
錠剤を処方された場合の飲ませ方
片方の手で、頭を固定しもう片方の指で口を開きます。
このとき猫の頬骨を持つとやり易いです。鼻が75℃ぐらいの角度で持って下さい。
45℃ぐらいだと投薬はまず失敗します。猫の首は人間の腕ぐらいあるので、結構力強いです。
錠剤を口の奥の真ん中に入れ、口を閉じて鼻先を上に向けて喉をさすります。
そしてしばらく上を向けたままにして確実に飲み込んだことを確認して下さい。
錠剤の飲ませ方は難しいので、無理な場合は動物病院で砕いてもらい粉薬にしてもらいましょう。
シリンジで粉薬の飲ませる方法。
頭を手で固定し、鼻先を持ち上げます。
犬歯の後ろにシリンジを差し込みゆっくりと流し入れます。
あまり早く入れるとむせてしまうので気をつけてくださいね!
一気にブシュッと流すと半分以上が溢れてしまいます。落ち着いて流し込みましょう。また、量が多いときは特に誤嚥(肺の方に液体が入ってしまう)に気をつけてゆっくり流しましょう!
液体の場合も同じ方法です。
錠剤と同様、しばらく上を向けたままにして確実に飲み込んだことを確認して下さい。
シリンジ(注射器)の持ち方
人間に注射を打つときのような持ち方だと、慣れないと薬の調節が難しく、一気に全部出てしまうのでおすすめいたしません。
子供が鉛筆を持つような握り方が量を調節しやすいのでおすすめです。
猫ちゃんが怖がらない目薬のやり方はコレ!
猫の目の疾患は結膜炎やアレルギー症状等様々です。
目の充血、めやにや流涙になってしまう猫ちゃんに目薬が処方されますが、点眼は猫ちゃんにとって怖いものです。
点眼する時は猫ちゃんの頭の後ろから!
猫ちゃんに目薬が見えないようにします。
正面から入れようとすると怖がります。
点眼する方法ですが、頭を少しあげるように固定し、まぶたの上を少し引っ張り、目を開けます。
点眼器の先が目に触れないようにして、なるべく目の上の部分に点眼しましょう。
目からあふれてしまった場合は指で目を閉じて、ティシュなどでふき取りましょう。
獣医師さんのお話では、猫の目薬は防腐剤が入っていない為、開封後は使用期限に関わらず、約1か月を目安に使用して下さいとの事でした。
点眼は1日に数回、また、目薬が2種類出るときもあります。
2回目を指す場合、1回目から5~10分は開けて点眼してください。
怖い目薬を何回も点眼されるのは猫ちゃんもたまったものではありませんからね。。。
人間の目薬と同じでしみる目薬もありますので、目薬が嫌いな猫ちゃんは多いと思います。
飼い主さんは猫ちゃんにとって嫌な事をしないといけないですが、これも愛猫のため!
薬を飲ませた後や点眼後は「偉かったね!よく頑張ったね!」とほめてあげて、ご褒美にちゅーるなどのおやつをあげてください。
『薬や目薬のあとにおやつをあげる』これを繰り返すと猫も嫌がる可能性が少なくなりますよ(*^-^*)
猫の健康診断に必要なものって何?
薬の飲ませ方や目薬のやり方はわかったけど、できることなら愛猫が病気にならずにずっと元気でいてくれるのが1番ですよね!
ですので、病気になる前に定期的に健康診断には行きましょうね。
と言っても、初めて猫ちゃんと暮らす方は健康診断に行くときには何が必要かわからないと思います。
そこで、健康診断の時に必要なものをご紹介いたします。
猫は犬と違って体調が悪くても痛みを隠して我慢する動物です。
7歳からシニアになるので、7歳までは1年に1回。
7歳以上は半年に1回は受診して健康チェックをしてもらいましょう。
健康診断では、血液検査、尿検査、便検査、歯のチェック、耳のチェック、体重、しこりができていないかなどがあります。
まずは動物病院へ予約を入れます。休診日の前後は混むと予想されますので、前後はさけ、猫ちゃんのストレスを考えて早い時間帯に予約をとりましょう。
予約時に何が必要なのか説明をしてもらえると思いますが、準備していくのは、「尿」と「便」です。
尿の採取方法
システムトイレを使用されている方はシーツを逆に敷くと尿は吸収されないので、シリンジで吸引します。
シーツなしでもトレイにたまった尿をシリンジで吸引できますが、不純物やゴミが入ってしまうので大きめの茶こしなどで尿をこしてシリンジで吸引します。
他には、割り箸にコットンを挟んで猫ちゃんがトイレをしている時に尿がかかるようにします。
絞れるぐらいの量が必要です。
この方法はトイレの最中にするので、嫌がる猫ちゃんもいます。
いずれの方法も採取した時間をメモに書いておき、採取した尿はビニール袋に入れ、動物病院に行く直前まで冷蔵庫に入れて置きます。
便は、小指ぐらいの量でいいのでビニール袋に入れて持って行きましょう。
シニアでなくても、若い猫ちゃんでも病気になっている場合もあります。
早めに健康診断を受ける事で、早期発見、早期治療に繋がります。
大事な猫ちゃんの為に、忘れずに受診しましょうね!