猫専門の獣医師、服部幸先生の講演が京都であったのはご存知でしょうか?
猫好きの友達と一緒に行ってきたのでその時のお話をしたいと思います。
もしかしたらこのブログを読んでくれてる方で参加されたかたもいるかもしれないですね。
目次
講演の内容】知っておきたい知識。病気のサインとケアについて
服部幸先生をご存知のかたもいるかもしれませんね。
猫専門の獣医師さんで【情熱大陸】というテレビ番組で紹介された有名な先生なのです。
私は【情熱大陸】を見て初めて服部幸先生のことを知りました。
私としては、猫専門の獣医師さんというだけで凄い好感を持ちました。
説明もわかりやすくされる先生だな〜と思いました。
服部幸先生の病院は東京にありますので、東京にお住まいの方は通われてる方もいるかと思います。
めちゃくちゃ羨ましいです!!
近くに病院があれば、是非とも通いたいぐらいです!!
それはそうと、肝心な講演の内容をご紹介したいと思います。
猫の病気のサインを見逃さないで!
まずは最初に、猫の病気のサインを見逃さないで!というものからスタートでした。
講演の冒頭は確認の意味が多く、初心者向けの内容で、これから猫さんと暮らす予定の方でも理解ができるような感じで、わかりやすいのではないかと思いました。
後半ではけっこう専門的なお話もされていて、講演に行って良かったです。
専門的なお話ですと、例えば
- 猫は弱みを見せない。調子が悪くても我慢する。
- 甲状腺機能亢進症はよく遊ぶ
- 糖尿病でも食欲はなくならない。
よく走ってたくさん遊んでいるから健康?
ご飯をたくさん食べているから健康?
と、一概には言えないというものでした。
これにはちょっとビックリしました!
猫さんの体調管理をするには、まずは体重測定をこまめにして欲しいということでした。
やっぱり体重は健康をあらわすバロメーターなので大事とのことです。
もし体重5%の減少だとすると、5キロの猫は4.75Kg
3キロの猫は2.85Kg
になると要注意とのこと!
食べていても甲状腺機能亢進症や、糖尿病、腸内の寄生虫や悪性腫瘍などなどの心配があります。
飲水量について
そして今度は飲水量についてのお話。
お水を普段の2倍飲むようになったら腎臓の病気を疑うようにとのことでした。
次に食事。そして、オシッコ。
色や量、回数、臭い、しぐさ、場所、傷み、回数などなど。
先生がおススメされていたのは、もし固まるタイプの猫砂を利用していたら、大きさをスマホなどで写真に撮っておいて、病院で見せるととっても病気の判断がしやすいと言ってました。
我が家では固まるタイプの砂「エバークリーン」を使っていますので、この話は聞けて良かったです!
スマホで撮った写真を獣医さんに見せるだけで病気の判断がしやすくなり、凄い役にたつとおっしゃられていました。
あと、診察室では見られない普段の歩き方や呼吸の速さとかも動画で撮っておいて、獣医さんに見せるというのもとても助かるということなんです。
たしかにそうですよね。
飼い主さんも獣医師さんも猫さんの普段の生活から色々な症状、病気を探っていくわけですから。
講演の内容の話に戻りたいと思います。
猫の目について
瞳孔のサイズや目ヤニ、角膜の透明性、瞬膜の突出、粘膜の色。
視線があわない、などなど。
とくに視線が合わない猫などは、緑内障や脳腫瘍などになって、失明している場合もあるとのこと。
昔、私の友達が一緒に暮らしていた猫さんは、瞬膜が目の半分まで出てきてしまったことがあったとのことでした。
その時は獣医さんに「栄養のバランスが悪いかも・・・」と言われたみたいで、「今ならもっと詳しくわかったかもしれない。かわいそうなことしちゃったな・・・」と泣いていました。
猫の宝石のような綺麗な透明な目が濁っていたら、FIPに感染している疑いがあるとのことでした。
目を見ただけでわかるんですね。さすが猫専門の獣医師さんです。
次に目の色の変化。
肝臓が悪かったりすると、血中のビリルビンという色素が増加し、猫さんの瞬膜や目そのものが黄色見を帯びた濁り、目の上の毛の薄いところが黄色っぽくなったりするので要注意とのこと。
青い目の子が緑かかった目の色になると、黄疸が出ているということになる訳です。
そのあたりも猫専門の獣医師、服部幸先生は要注意とおっしゃっておりました。
私の友達の親が肝臓ガンで亡くなったみたいなのですが、もう手や顔も黄色を通り越してどす黒くなっていたとのことでした。
これは猫ちゃんでも一緒なんですね。
肝臓が悪くなると体が黄色くなる。
それと他にも分かりやすいのが、目の白目の部分や目のまわりや耳などですかね。
鼻について
鼻のチェックも大事です!
くしゃみや鼻水。
出ているのは片方だけか、それとも両方か。
鼻がピンク色の猫であれば貧血もわかります。
そして、鼻血。
まず、猫は通常鼻血は出ません。
ですので、そういった症状が出たら即病院に連れて行きましょう!
口について
さらに、口のチェックはとくに大事です!
粘膜の色やよだれ。傷みや出血。
歯石や歯肉縁。
そして、服部先生がおっしゃっていたのが、歯が悪いと3年早く腎臓病になるというデータが出ているそうです。
歯石の多く付いている猫の口の中は、【うんこがある大腸】と同じ状態くらい汚いものなんだそうですよ!!
もう、猫さんの口の中はばい菌だらけです!
逆になんらかの原因で歯の無い猫の口の中はとても清潔なんだそうです。
なんだか悲しいですが、それが現実です。
歯石がつかないことでばい菌を防げるというなら、もうこれは、歯磨きや歯磨き専用のおやつ、またはサプリメントを食べさせてあげるしかないですよね。
我が家では歯磨き用スナックの「グリニーズ」と「ラブリービー」という口腔ケアと同時に腸内も綺麗にしてくれるサプリメントをあげています(*^-^*)
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昔から口内炎のある猫は、その裏に重篤な病気が隠れていると言われておりました。
ですが、重篤な病気があるから口内炎になるのか、それとも口内炎があるから重篤な病気になるのかという疑問がありました。
でも、この話を聞いてちょっとその疑問が解けたような気がします。
口腔内にある、猫の体にとって悪いばい菌が歯茎の炎症を起こしているところなどから体の中に入り、それで腎臓や肝臓に負担をかけていく。
胃の中に入って、胃液の強い胃酸を通り抜けるばい菌はなかなか無いとは思うのですが、それでもその進入経路もあるかもしれないので、「口腔ケアは絶対に必要だ!!」と確信しました!
服部先生のお話には他にも役立つ情報がいっぱいありました。
例えば、高血圧の症状があると大きな声で鳴くというような事は知らなかったので、凄い勉強になりました!
もちろんその他にも診断の基準はあると思いますが、猫の体の研究がもっと進んでくれたらと願っています。
たとえば、こちらのTwitterの記事もそのひとつですよね。
↓↓↓
【Features/Articles】 腎臓の働きを改善する遺伝子「AIM」でネコの寿命が2倍に!? | 広報誌「淡青」37号より
日本では1000万頭近いネコが飼われていますが、実はその多くが腎臓病で亡くなっています。 ..https://t.co/7JoguuQ8GC pic.twitter.com/6M6HxDbf14— 東京大学 | UTokyo (@UTokyo_News) 2018年10月9日
愛猫家さんは、機会があればぜひ、そういった講演に行ってお話を聞くことをオススメいたします。
話を聞けば、きっと何か猫さんとの暮らしの中で役にたつことがあると思います。
猫さんの体のことで知らないことがまだまだいっぱいあります。
私も毎日猫さん達を観察して日々勉強いたします!
猫は飼い主さんに体の不調を訴えず隠す習性があるので、それだけは飼い主さんに覚えておいて欲しいと思います。
ちょっとおかしい!普段と様子が違うと思ったらすぐ病院へ行きましょう!
様子をみてはいけないのです!
その際、スマホで写真や動画を撮っていたら獣医師さんに詳しく猫ちゃんの様子を伝えられますし、早期発見、早期治療につながります。
ですので、服部先生のお話のようにスマホをいっぱい活用してくださいね!!