猫の瞳孔が開くのはどんな時?4つの理由と気をつけるべき病気とは?

猫の目の印象といえば何を思いつきますか?

私のまわりで猫を飼っている人に尋ねてみたところ、だいたい『くるくるで可愛い』か『きつくて鋭い』という2つに意見が分かれました。

個体差はあるでしょうが、なぜこんなにも印象が違うのでしょうか?

私の印象として、うちで飼っている猫は『可愛い』の方なのですが、たしかに『鋭い』と感じる時も多々あります。

なんでだろうなあ、とふと猫を見ると、かなり『鋭い』視線が私…というより私の手元を見ていました。

原因は考え事をしながら振っていた猫じゃらしでした。

そこで気づいたのは猫の目が『鋭い』と感じた理由。

それは、猫が瞳孔を開いて猫じゃらしを目で追っていたことでした。

おもちゃで遊んでいる時以外、猫の瞳孔はどのタイミングで開くのかといろいろ調べていたところ、何とも意外な理由で猫の瞳孔は変化することがわかったのです!

ここでは猫の不思議のひとつ『瞳孔』についてを徹底解明!

猫の瞳孔はなぜ開くのかという疑問の答えから瞳孔が開く意外な理由までをご紹介いたします。

あなたの猫ちゃんは今どのような状態なのか、何を感じているのか。

これを見れば猫ちゃんの気持ちがもっとわかって、素敵な猫ライフが送れること間違いなしですよ!

猫の瞳孔はなぜ開く?意外すぎる5つの理由とは?

猫の瞳孔は大きくなったり細くなったりと変化しますよね。

では、そもそも猫の瞳孔はなぜ変化するのでしょうか?

暗い場所にいる時

仕組みは人間と一緒ですが、人間の瞳孔が丸いまま大きくなったり小さくなったりと変化するのに対し、猫は縦長に太くなったり細くなったりします。

これは虹彩の部分が人間と違うからで、虹彩の筋肉が動くことで目に入る光の量を調整することができます。

暗い場所では入ってくる光の量が少ないので、より多くの光を取り込もうと瞳孔を大きく開いているのです。

太陽が沈んだ夕方から夜にかけて活動する猫にとっては最適な目をしているということですね。

興味津々でおもちゃや獲物などを見ている時

猫は本来狩りをする動物で、狙った獲物を取り逃さないために瞳孔を開き、光を多く取り入れて見やすくします。

その名残りで動いているものには興味をそそられ、瞳孔を開いているのです。

猫じゃらしやねずみのおもちゃ、虫や空気中に舞っているホコリなどの動いているものを見ると目がランランと輝いていますよね?

その時の猫は瞳孔を開いて光を取り入れ、よく見えるようになった目で「いつ仕留めよう…」とタイミングをはかっているのです。

ちなみに獲物を狙っているこの時は周囲の明るさに関係なく瞳孔が開くので、猫とよく遊んでいるという人は目にする機会も多いと思います。

瞳孔が真ん丸になって黒目がちになるので可愛いですよね。

驚いた時や恐怖、不快感を感じた時

大きな音や声にビックリした時、また音や声に恐怖を感じた時は、瞬間的に瞳孔が開くことがあります。

一緒にしっぽが逆立ったりするのでわかりやすいですね。

また抱っこが苦手な猫を無理やり抱っこしたりすると、不快感から瞳孔が開きます。

こちらも耳がペタリと寝たりするので、嫌がっているとわかった時はすぐに離してあげましょう。

猫にとって大きすぎる音や声とされて嫌なことは驚きや恐怖、不快でしかありません。
猫のストレスにならないよう、十分に気を配ってあげましょう。

目が病気の時

光の加減や喜怒哀楽に関係しないリラックスした時は、猫の瞳孔は楕円くらいの大きさの平常時のものになります。

瞳孔が開いたままというのは、健康な状態であればありえません。

もし猫の瞳孔が周囲の明るさに関係なく開いたままという時は目の病気を疑いましょう。

その際は猫の状態をよく観察し、早めに動物病院で受診することをおすすめします。

猫の瞳孔に関係する気をつけるべき病気とは?

瞳孔が開いたまま、というのは意外と見落としがちな病気の兆候です。

その場合に考えられる代表的な目の病気をご紹介します。

緑内障

目の中の眼圧が下がることで視覚障害を引き起こす病気です。

本来目は眼房水という水が排出されて眼圧が保たれているのですが、この眼房水が何らかの理由で循環できずに溜まっていくことで眼圧が下がるのです。

緑内障は軽度のものでも視覚障害、最悪の場合は失明することもある危険な病気です。

治療としては点眼や内服、重症の場合は手術を行います。

また原因となる病気があればそちらの治療と並行することもあります。

早期発見、早期治療で十分に改善できる病気なので、早めの受診をおすすめします。

網膜変性症

目の奥にある網膜という部分が変性を起こすことで徐々に視力を失っていく病気です。

原因としては遺伝が原因の先天性とタウリン不足が原因の後天性の2種類があります。

この病気は残念ながら治療法が見つかっておらず、進行を止めることは困難とされています。

しかし後天性のものであればタウリンを補ってあげることで進行を遅らせることはできます。

まずはどの程度まで進行しているかを把握し、できる限りの治療をしてあげることをおすすめします。

腎不全

腎不全を始めとする腎臓の病気は猫の死因としてトップに挙げられるほど多い病気です。

腎臓の組織が壊れて硬くなることで機能ができなくなり、毒素を排出できなくなっていずれ全身に毒素がまわってしまい最悪の場合死に至るという病気です。

進行すると網膜剥離や眼底出血を起こすので、瞳孔の状態にも気をつけておく必要があります。

治療としては、まず栄養バランスのとれた食事にしてあげて少しでも腎臓の機能を維持できるようにすることです。

手遅れになってしまう前に早期発見、治療をしてあげましょう。

猫の瞳孔で感情や病気を読み取ろう

猫の瞳孔は感情だけではなく病気の兆候をも表します。

喜怒哀楽は耳やしっぽなど他の部位でもわかるところはありますが、体調が悪いことを隠しがちな猫にとって瞳孔は病気の状態を読み取るためのひとつの指標になります。

この記事を書くにあたって、うちの猫達を捕まえて「病気の兆候はないかな?」と目を覗き込んだのですが、普段はしない行動に戸惑ったのか、みんな驚きで一瞬だけ瞳孔を開いていました。

お詫びに猫じゃらしでしばらく遊んであげましたが、これまた揃いも揃って瞳孔を開いてキラキラしたまなざしで一生懸命猫じゃらしを追っていました。

クールなイメージのある猫も目は感情豊かなんだなあ、と感じた瞬間でした。

飼っている猫が上記のような病気にならないとも限りません。

そのためにはやはり猫の健康状態を日々チェックすることが必要になってきます。

光の加減や感情表現でない時に瞳孔が開きっぱなしの時は、手遅れになる前にまず動物病院に受診と相談をすることです。

もし病気であれば発見が早ければ早いほど回復する可能性もあります。

猫ちゃんが健康でできるだけ長く一緒に暮らすために体や瞳孔をチェックしてあげることで、何より飼い主さんの負担も減りますよ。

猫も飼い主さんも快適な猫ライフを送れますよう、そのお手伝いになれば幸いです♪