初めて猫を飼う方が、結構心配するのがノミについてですよね。
わたしも1匹目の猫を迎えたときには、部屋の中がノミだらけになるんじゃないかとか、
小さいからどうやって見つければいいのかなとか、色々と不安でした。
そこで今日は、愛猫だけでなく飼い主さんまで悩ましてしまう、猫ノミについて解説します!
目次
猫ノミってそもそもどんなの?効果的な駆除方法とは?
そもそも猫ノミってどんな生物なのでしょう。
実はノミという寄生虫はつく相手によって種類が違うそうで、犬につくノミは「イヌノミ」、猫につくノミは「ネコノミ」、、、ちなみに「ヒトノミ」もいるそうですよ。
猫さんの体表につくのはほぼネコノミなんですが、なんと猫の吐く息(二酸化炭素)に反応して寄ってくるんだそうです。
草むらなどに発生していますので、野良猫さんを保護したらほぼ100%ノミも一緒についてくると思っておいたほうがいいですね!
成虫の栄養分はもちろん動物の血です。
ネコノミとはいってもしっかり人間の血も吸います。
幼虫は猫の体表にあるフケや成虫の糞が栄養分となりますので、猫さんの体にいる限りほぼ100%成虫になりますよね。
体長2~3mmで、肉眼でも確認できます。
繁殖しやすい条件は、人間も過ごしやすい気温の18~27℃、湿度75~85%で最も活動的になるといわれています。
寿命も長く、血を吸うと半年ぐらいは生きられるとか。
最悪の場合一生のうちで1000個以上の卵を産むこともあります。
卵はだいたい4~8週間もあれば成虫まで成長し、新たな卵を産み始めます。
要は、一気に全滅させない限り鼠算式にどんどん増えていってしまうのです・・
成虫を駆除しようとして潰したら卵が飛び散ったり、その卵はかなり頑丈で踏んでも潰れなかったり・・
たくましい、恐ろしい生命力をもった寄生虫なのです。
猫さんにノミが寄生したかも?疑わしい症状は?
猫さんにノミがついているかも?と疑う一番のきっかけは、やはり「痒み」ですね。
人間もそうですが、猫さんもノミに噛まれると猛烈に痒みを覚えます。
頻繁に体をかきむしっているようなときは、まずノミを疑いましょう。
特にうちのように野良猫さんを拾ってきた直後、他の猫さんと接触したあと、脱走やお散歩をした後などは要注意ですよ!
あまりにひどくかきむしってしまうと、皮膚が傷ついてしまってそこから様々なウイルスや細菌が入ってしまう危険があります。
むしろこちらの方が恐ろしいですよね。
傷になってしまう前に、原因がノミなのかそれとも他の皮膚疾患なのか、初めてで判断に自信がなければぜひ獣医さんに相談してくださいね!
また、寄生虫ノミの中にさらに寄生しているのがサナダムシ(瓜実条虫)なんです。
毛づくろいなどでサナダムシに寄生されたノミを飲み込んでしまうと今度は体内でサナダムシの寄生が始まってしまうのです・・
サナダムシはおう吐下痢などを引き起こしますので、こちらは病院で虫下し(駆虫)の処置をしてもらわなければなりません。
ネコノミは肉眼でも確認できますので、黒猫以外、特に色の薄い猫さんたちであれば、お腹まわりや後頭部から首もとの毛を掻き分けてみると発見できるかもしれません。
愛猫にノミが!駆除の方法はどうすればいいの?
さて、愛猫にノミが寄生しているのが分かったら、どうやって駆除すればよいのでしょう。
ノミは体の中ではなく体表にくっついていますので、ノミ取り専用のコームで取り除くことができます。
ブラッシングが好きな猫さんで全身くまなくコームをかけさせてくれるのであれば、根気さえあればこの方法は効果的です。
注意したいのはコームに引っかかったノミを潰さないこと、そして、水に沈めて確実に駆除することです。
「とれたー!」っとそのままゴミ箱に捨てるだけではそこでまた繁殖したり飛び出したりしてしまいます。
ただし、ノミの成虫がいるということは、同時に卵や幼虫がいることが予想されます。
その後ノミ取りシャンプーで全身くまなく洗ってあげると、卵や幼虫も洗い流すことができます。
うちの子、お腹はブラッシングさせてくれないし、おとなしくシャンプーなんてさせてくれないよ・・
という場合にはいくつかノミ取り薬がありますのでご紹介しますね!
内服薬
飲み薬で卵も含めてノミを駆除することができます。
マダニにも同時に効果のあるお薬があるようなので、体表に処置をされることを嫌がる猫さんには適しているかもしれません。
かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
滴下薬(スポットオンタイプ)
フロントラインというお薬が有名です。
猫さんの首もと、肩甲骨の間あたりに液をたらすだけ!という簡単なお薬。
そのまま体表の脂分をつたって1日で全身にいきわたってノミ・ダニを駆除してくれます。
複数猫さんがいる場合には、お薬が乾くまで滴下した場所を舐めあわないように十分気をつけてください。
体に害はないとされていますが、刺激が強いためよだれをぶくぶくさせながらパニックになってしまいます。
スプレータイプ
こちらもフロントラインから出ていますが、うちの猫さんのように、全身びっしりノミがついてしまっている場合に効果的です。
ただし全身にお薬を噴霧するわけですから、猫さんの顔にかかっては大変ですし、スプレーしたあと乾くまでは舐めないように十分気をつけなければいけません。
また、火気厳禁、できれば屋外で手袋をして使用するなどいくつか注意点があります。
うちの先輩猫の場合は本当にびっしりノミだらけだったのでこのスプレータイプでしたが、自信がなかったので動物病院でやってもらいました。
スプレーするところを見守りましたが、全身からぽろぽろと黒いノミが落ちてくるのを目撃してしまいました・・
いかがでしたか?
身近なんだけれど厄介なノミについて、少しお分かりいただけたでしょうか。
猫さんからノミを退治したあとは、お部屋の大掃除を忘れずに!
ソファーやベッド、カーペットの下などはノミが好んで潜伏する場所です。
せっかく駆除できたのに猫さんがお部屋に戻った瞬間にまたついてしまったらかわいそうですもんね!