あなたが神か!神話・伝説の中に生きる猫達!

猫が初めて人に飼われたのは8000年前のエジプトでした。

猫は太陽神ラーの娘で破壊神、そして王の守護者である女神バステトの化身として崇められ、その敬愛ぶりは、猫を殺した者はたとえ事故であっても死刑に処され、猫を盾にして攻め込んできたペルシャ軍に攻撃出来ず、牙城を崩されたという逸話が残るほど。

あなたは猫の神話や伝説を信じますか?

各地に残る猫の神話・伝説

ノルウェージャンフォレストキャットは、北欧神話の女神フレイヤが乗る馬車をひいていたとされています。

太古から愛され、時に不吉と疎まれた猫は、猫自身が神、もしくは神と縁の深い動物として各国の神話・伝説に登場します。

猫神

神社の入り口を守っている「狛犬」は皆さんご存知かと思いますが、実は「狛猫」もいるんです!

ネズミの害から作物や書物、そして蚕や絹織物を守ってくれる存在として大切にされてきた歴史の中で、猫は守り神として祀られることがありました。

その一社が新潟県長岡市にある南部神社 猫又権現です。

丸々とした狛猫が迎えてくれる上に、御札にも猫が描かれています。

社名にある「猫又」は、尻尾の先が二又に分かれた、もしくは尻尾が二本以上あるとされる、長生きして妖力を得た猫の妖怪です。

よく見る妖怪ウォッチのあのキャラクターも猫又なんだそうです。

猫又には、人を襲い食べてしまう、なんて恐ろしい話もありますが、我々を含め(!?)猫を信仰する人間にとって、猫が長生きしてより神秘的になることはめでたいことなのではないでしょうか。

ノアの箱舟に乗った猫

イギリスのマン島生まれの猫「マンクス」には尻尾がありません。

鍵尻尾の個体もいますが、どっかに忘れてきたの?と思うくらい見事に生えていません。

なぜでしょう?

伝説によるとこの尻尾、大昔は長かったんだそうです。

旧約聖書に出てくる「ノアの箱舟」をご存知でしょうか。

神ヤハウェが起こした40日間に及ぶ大洪水から逃れるために、聖人ノアが作った巨大な立方体の舟です。

洪水を起こした理由は、悪人が増え過ぎた地上を一新するため。神様思い切りました(汗)。

善良な人間だったために、洪水から救われることが約束されたノア一家は、全ての動物のつがいと一緒に船に乗り込みます。

しかし!

緊急事態で焦っていたのでしょう。最後に船に飛び込んだ猫の尻尾を、ノア(一家の誰か)は扉に挟み込んでしまったのです。

猫の尻尾は取れてなくなってしまいました。これがマンクスの始まりです。

「……なんで尻尾の長い猫がいるかですか?」どちらか一匹は無事だったんですよきっと。

輪廻と猫

光の強さで形が変化する猫の瞳は、月の満ち欠け、ひいては死と再生を連想させました。

猫が連れていく

猫を死人に近づけてはならない、という風習は日本各地に残っています。

死者を蘇らせたり、死体から肝を奪っていくと考えられていたためです。

いつしかこれらの伝承と、仏教において罪を犯した人間を地獄へ連れていくための炎に包まれた乗り物である「火の車」とが合わさり、墓場や葬儀の場から死体を奪う「火車」という妖怪が生まれました。

現在でも行われている、遺体の上に刃物を置く「守り刀」の習わしには、この火車から遺体を守るためという目的も込められています。

僧侶を守る猫

ミャンマー(ビルマ)原産の猫に「バーマン」という猫がいます。

長毛のシャムネコが四肢に白い靴下を履いているような見た目で、全身がゴールデンミストと呼ばれる淡い金色の被毛に包まれた美しい猫です。

このバーマンは、本来は金色の瞳の白い猫だったようです。

昔ビルマの寺院に勤める高僧ムンハが、シンと名付けた白猫をかわいがって育てていました。

この寺院では、青い瞳の黄金の女神像を祀っていましたが、ある夜この像を狙って山賊が押し入ります。

いち早く異変に気が付いたムンハは賊に襲われてしまいます。シンが大きな音を立てて若い僧たちを呼び、女神像を守ることはできましたがムンハは瀕死の状態でした。

横たわるムンハの胸に飛び乗ったシン。飼い主が息を引き取った瞬間、その魂は愛猫に乗り移りました。

すると白い体は女神像のように金色に輝き、瞳はブルーに変化したのです。

さらに尾や顔は大地を象徴する茶色に、そしてムンハの体に触れた足先は、純潔を象徴する純白のまま残りました。

この7日後、ムンハの魂を導いて、シンは天に召されたということです。

怖い猫・悪い猫

災禍の化身としてアーサー王伝説に登場する化け猫「キャスパリーグ」は180人の騎士を葬り、アーサー王にも重傷を負わせました。

猫はたとえ悪役でも魅力的です。

ホワイトハウスに潜む猫

ホワイトハウスに猫がいるのをご存知ですか?

大統領の愛猫という訳ではありません。

「デーモンキャット」が地下室にひっそりと潜んでいるんです。

ネズミを捕るために屋敷内に放たれた後ひっそりと亡くなった猫達の霊で、ごく普通の黒猫の姿で現れたと思いきや、近づくと虎のように巨大になるとか。

これと言って悪さをするとことはありませんが、デーモンキャットが目撃されると、大統領の暗殺といった国家的な厄災が起こると言われています。

1980年代、警備員に発砲されて以降の目撃談はありませんが、近年復活の兆しがあるとかないとか……。

クリスマスイヴにやってくる

アイスランドでは妖精も猫を飼っています。

いたずら好きな妖精ユール兄弟の飼う猫は「ユールキャット(クリスマスの猫)」と呼ばれ、
この妖猫はクリスマスになると街にやってきて、新しい服を着ていない人間達を食べてしまいます。

かわいさは微塵もありません。

服を新調していないだけで……なんて理不尽な(涙)と思いますが、ユールキャット誕生の背景には、牧羊業に従事する者は場主から新しい服が支給された、という歴史がありました。

すなわち「新しい服を着ていない=真面目に働いていないから服を貰えなかった」ということです。

怠け者はいねえかー! とやってくる、ナマハゲの様な猫ですね。

羊に関係ない仕事をしている我々は多めに見てもらえると良いのですが・・・

皆様良いクリスマスを!