前回は猫さんの恐ろしい尿の異常と病気と尿採取のことを書きました。
尿採取の方法はまだほかにも簡単でオススメの方法がありますので、今回も猫の尿採取は難しくてなかなか上手にできないと悩んでいる方、また、初めて尿採取をされる方は必見の内容になっていますよ!
「猫の恐ろしい尿の異常と考えられる病気について」はこちらの記事で詳しく書いていますのでよければ一緒にどうぞ!
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目次
初心者でもできる!愛猫の尿の採取。オススメの3つの方法と保存方法
まず、尿検査に必要な尿の量は、最低でも2mlは必要です。
覚えておいてくださいね!
それでは、自宅でできる私のオススメの尿採取の方法3つご紹介したいと思います。
1.「ウロ・キャッチャー」での尿採取
1つ目は、棒の先にスポンジがついた「ウロ・キャッチャー」という商品で採取する方法です。
こちらが「ウロ・キャッチャー」です。
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排尿の最中にスポンジ部分を差し入れて尿を採取し、そのまま病院へ持って行きます。
「ウロ・キャッチャー」は取り扱っている病院もあるので、獣医師に聞いてみてください。
ウロキャッチャーでの尿採取はお尻を浮かせて排尿する猫ちゃんにはよい方法です。
気を付けて頂きたい点は、長毛種は毛が邪魔をするので不向きなのと、また、神経質な猫は警戒心が働くので不向きかも知れません。
割り箸にコットンを挟み、同じような方法で採取される方もいますが、コットンの異物や雑菌がはいるので動物病院によってはお勧めできないという獣医師もいます。
2.「検査用採尿シート」での尿採取
2つ目は獣医師が開発した「検査用採尿シート」です。
こちが「検査用採尿シート」です。
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尿の液性が正しく検査できる中性タイプです。
尿を含んだシートを絞るだけですのでとても簡単です。
そのままビニール袋に入れて動物病院へ持って行きます。
オープントイレの場合は採尿シートをカットして、尿をしそうな場所に置きます。
システムトイレの場合は、シーツ用のトレイに入れます。
10枚入りで1,440円(税込)
1枚当たりの吸収量は100CCとなっています。
3.システムトイレでの尿採取
3つ目は、システムトイレを使用した採取方法です。
シーツ用のトレイに、尿を吸収しない方のシートをセットします。
尿を吸収しないのでシートの上の尿をシリンジやスポイドで採ります。
最低でも2mlは必要ですので気を付けてくださいね。
システムトイレを利用されている方は、ぜひ、2つ目、3つ目の方法をお勧めします。
システムトイレを利用されていない方は、検査用にシステムトイレを購入するのも1つの手段と思います。
フードカバーなしのタイプであれば、収納の場所もとらなくてすみます。
猫は好奇心旺盛で新しい物好きなので「新しいトイレ」に興味を示すと思います。
採尿の前に慣れさせてはいかがでしょうか。
検査用で使用するのであれば、砂やチップは1回使用したら雑菌がつきますので使用後の砂は捨ててくださいね!
デリケートなトイレタイムです。猫は少しでも変わった事をすると警戒心が働き、トイレを我慢してしまう子もたまにいます。
ストレスがかかってもよくないので、愛猫さんの性格にあった方法で尿採取してくださいね!
採取した尿のオススメの容器と保存方法はコレ!
次に、採取した尿は何に入れたらいいのか、保存はどうすればいいのかをご紹介いたしますね(*^-^*)
採取用のスポイド、シリンジが用意できない場合は容器に尿を入れさえすれば大丈夫です。
尿を入れる物は一般家庭では「ごはんですよ」や「なめたけ」のビン、「健康ドリンク」のビンで大丈夫です。
たまに、キャビアが入っていたビンに採取した尿を入れるご家庭もあるようです(笑)
お金持ちのご家庭、セレブ猫は違いますね。さすがです(笑)
ビンは分別ゴミにもなりますし、エコ利用ですよね。
尿をビンに入れる前は、できれば煮沸消毒をすることをオススメいたします。
煮沸消毒しないと、採取した尿が「ごはんですよ」や「なめたけ」、「キャビア」の香りになるかもしれませんからね(笑)嘘です。
煮沸消毒するのはしっかりと尿検査ができるようにするためです(笑)
あと、最近「これいいな~!」と思っているのは、アイスのカップです!
これなら漏れませんし使い捨てもできるので楽チンかもです(^^♪
尿を入れたビンはしっかりとフタをするか、ラップを2重巻にして持って行けば問題ありません。
採取した尿は1時間以内に病院に持って行くのが理想ですが、猫ちゃんのトイレのタイミングもありますので冷蔵保存で5時間以内なら大丈夫です。
「冷蔵保存で5時間以内なら大丈夫です。」とは書きましたが、それぞれの病院で基準は違うと思いますので、いつも行っている動物病院の先生にあらかじめ確認をしてくださいね!
でも、どこでも共通する考えは「早ければ早いほど良い!」ということです。
そして、何時頃に尿をしたのかメモに書いて動物病院へ持って行きましょう!
猫は季節の変わり目など、とくにシニアの猫は尿路疾患になりやすいです。
病気でなくても、1年に1回は健康診断に連れて行き、健康チェックを受けて下さい。
もし病気が発覚しても早期発見、早期治療で飼い主さんも安心できますよね(*^-^*)
まとめ
猫はとてもデリケートで神経質な動物です。
尿を採取しようと思っても「飼い主さんの様子がなにやら違うにゃ!」と敏感に察してしまい、尿が採れないということで頭を悩ませている方も多いと思いますが、これなら比較的簡単に尿の採取ができるのではないでしょうか。
健康診断を申し込むと尿採取が必須になってきますが、自宅での尿採取は中々難しいと思っていた方もいるかと思います。
シニアの猫はとくに腎不全や糖尿病など尿検査が重要になってきますので、動物病院へ定期的に尿を持って行かなくてはなりません。
自宅での採取が難しい場合は、動物病院でお腹を抑えて圧迫排尿させるという方法やカテーテルを入れる方法もありますが、それでなくても知らない場所で嫌いな病院でいきなりお腹を抑えつけられて無理やり排尿するなど、猫にとっては怖いし、迷惑な話です。
猫は嫌な記憶が残ると言いますから、できるなら緊急以外はこのような方法はとりたくないですし、痛い目にあわせたくないですよね。
今回紹介した3つの方法なら初心者の方でも自宅で簡単に尿の採取ができると思いますので試してみてくださいね(*^-^*)