賛否両論「猫の抜爪手術」あなたはどう思う?

猫の爪とぎで家具や壁がぼろぼろ……もうウンザリ。

こう思う人は多く、爪とぎを嫌って猫を保健所に持ち込むケースも存在します。

でももしも、猫の爪を無くしてしまえたら? 万事解決して、猫も人も幸せなのでしょうか?

猫の抜爪手術(ばっそうしゅじゅつ)って何?

抜爪手術(ばっそうしゅじゅつ)とは猫の爪を二度と生えてこないように除去する手術です。

英語ではOnychectomyと言います。

通称ディクロー(declawing)または除爪、爪抜きとも呼ばれ、一般的には全身麻酔を用いる避妊去勢手術にあわせて行われています。

  • 引っ掻き傷や感染症を防ぐ
  • 爪とぎによって家財が傷まない
  • 爪切りの手間が省ける

等のメリットを求めているため、後肢には行わないことがほとんどです。

痛いことを書きますが、この手術は爪だけを取るわけではありません。

指の先端(人間でいう第一関節)の骨ごと切除してしまいます。

考えてみればそうですよね。

人間の爪だって剥がれただけならまた生えてきますもんね……って考えただけで痛い(涙)。

手術方法は何種類かありますが、いずれにしても骨には神経が通っていますから痛みを伴い、回復には3日~2週間を要します。

抜爪手術の費用は?

日本の動物病院では約2~5万円で、避妊去勢手術と同時に行うと安くなるよう設定されています。

デメリットはないの?

抜爪手術を受けなかった猫と比べて

  • 攻撃的になる確率が約3倍
  • 排泄の問題行動が生じる確率が約7倍
  • 背中に痛みが生じる確率が約3倍

増加すると言う研究結果があります。

背中の痛みは、肢先の骨がなくなることで歩き方が変化した結果、背中に負担が掛かったためと思われます。

抜爪手術は虐待なの?

※最初にお断りしておきますが、爪の病気や自傷させないための処置として行われる抜爪手術についてはここでは扱いません。ご了承ください。

欧州では大部分の国で違法、米国でも違法化の動き

抜爪手術は治療として必要な場合を除き、欧州の大部分の国や、オーストラリアを含む全22カ国と、米国カリフォルニア州を始めとする一部地域で禁止されています。

それ以外の国と地域では飼い主の同意があれば自由に手術をすることができます。

去勢手術をするのと何が違うの?

「抜爪手術によって猫の本能からくる行動(爪とぎ)を人間が制限している」と批判されることがあります。

その時引き合いに出されるのが「子孫を残すという本能を制限する」行為である去勢手術です。

現在では推奨されることの多い去勢手術ですが、はたして正義なのでしょうか。

去勢手術は手術中の麻酔によるリスクと、ホルモンの変化によって太りやすくなる点以外デメリットはないとされ、発情の欲求が満たされない苦痛がなくなる(発情が来た家猫さんの様子を見たことがあるんですが、のた打ち回って辛そうでした……)

ですので、猫にとってのメリットがあります。

抜爪手術と避妊・去勢手術は「人間が猫と快適に共存するための処置」であることは変わりませんが、術後のメリットが猫にもあるかどうかが大きな違いですよね。

後悔しないために知っておいて欲しいこと

日本で抜爪手術は違法ではありませんが、反対する声が多く聞こえます。

米国では現在も20%以上の猫が抜爪手術を受けているというデータがありますが、手術件数は減少傾向にあるとされ、獣医師の間でも倫理的な面において議論が交わされていると言うことで、これからも禁止する地域は増えると思われます。

また、「愛猫に手術を行った飼い主が知人や獣医師の勧めで手術を行ったが、術後の愛猫の痛々しい姿を見て後悔している・・・」倫理的に問題があったのではないかと自責の念に駆られるケースもあります。

抜爪手術を愛猫に行うのであれば、術後のリスクをよく考えて、爪とぎ防止のカバーやネイルキャップを使っても問題が解決せず、爪の為に愛猫との生活が脅かされる場合の最終手段として後悔のないようになさってください。

術後の問題行動の為に手放さざるを得なくなり「人間が猫と快適に共存するための処置」以下の行為になってしまってはあまりに痛ましいです。

ペット先進国のスタンダードを取り入れながら、日本のペットを取り巻く環境はどんどん変わって来ましたよね。

犬猫の避妊去勢手術が一般化し、ボランティアによって保護されるペットが増え、殺処分頭数も一時の半分に減りました。

猫さんのために取れる選択肢は一つだけではないはずですよ。

全ての猫さんと飼い主さんが家族として幸せに過ごしていけるように願っています。

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