猫ちゃんを飼っていたら年に一回ワクチン接種は欠かせませんよね。
ワクチンは病気の予防になりますが気になるのが接種後の副作用。
食欲なくなったり顔が腫れたり心配になります。
副作用が起きたらワクチン接種を受けない方がいいのか悩むところです。
これから副作用が起こったときにはどうすれば良いかお伝えします。
目次
猫のワクチンの副作用はどんなことが起こる?
猫のワクチンは弱毒化と不活性化した病原体が含まれています。
猫に病気の免疫力をつけるためにワクチンを接種するわけですが、猫にとっては異物なんですね。
たまに過剰に反応してしまい、副作用を起こすことがあります。
副作用といっても色々なタイプがあります。
即時型アレルギー
飼い主さんなら聞いたことがあるアナフィラキシーショック。
ワクチン接種直後から20分で痙攣や血圧低下、呼吸困難の症状が現れます。
かなり危険な状態なので早急に治療が必要になります。
動物病院でショック症状の改善のために注射や点滴を打ってもらいましょう。
遅延型アレルギー
ワクチン接種から数時間〜24時間以内に起こります。
注射部位の熱感、顔腫れ、じんましん、かゆみ、嘔吐、下痢と言った症状が現れます。
帰宅したらしばらくは猫の様子を観察してください。
上記のようなことがあったらアレルギー症状を抑える注射が必要になるのですぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
猫に元気がない場合
ワクチンを打ったら急に元気がなくなる時もあります。
しかも食欲ない、熱っぽいと言った症状も。
余計に心配しますが一時的なもので1〜2日で治ります。
また、病院に連れてかれるストレスから元気がなくなる場合もあります。
どちらの場合もお家でゆっくり休ませてあげてくださいね。
猫のワクチン接種でなってしまう病気もある?
ワクチン反応性肉腫とは?
ワクチン接種した部位にしこりができることがあります。
実はこのしこりがガンになってしまう可能性があるんです。
このしこりが消えずに大きくなっていたら要注意です!
接種した場所の炎症からガンに変身したのがワクチン反応性肉腫です。
しこりができる原因として不活化ワクチンに含まれるアジュバントだと言われています。
アジュバントは免疫力を高める役割がありますが、炎症反応を起こすというデメリットがあります。
それが副作用となってしこりができてしまうわけです。
接種後はしこりができてないか念入りにチェックですね。
もしガンがわかったら手術をしてもらってください。
しかし再発もあるので非常にやっかいです。
ワクチンの接種部位としてこれまでは肩甲骨に注射することが定番でしたが、筋肉があまりないのでしこりが中まで深く入り込んでしまい摘出が難しくなります。
だから肩甲骨への注射は現在は推奨されてません。
予防策としては毎年違う部位に接種してもらうことが勧められています。
特に筋肉のある後ろ足や尻尾が良いです。
接種するごとにどの部位に注射したか診察手帳に記録しましょう。
副作用が起きたら次のワクチン接種はどうするか?
以上、ワクチン接種で起こりうる副作用をご説明しました。
では副作用が起きた場合、次のワクチン接種は飼い主さんにとって不安がぬぐいきれませんよね。
アナフィラキシーを起こした場合
アナフィラキシーを起こしたらワクチンのメーカーが合わなかった場合があります。
獣医師さんに過去にアレルギーを起こしたことを言って別の種類にしてもらいましょう。
ワクチンを打ってもらう前に抗ヒスタミン剤やプレドニゾロン投与などの副作用を抑える処置をすることもあります。
重度のアレルギーだった場合はワクチンを中止することだってあります。
じつはうちの猫も嘔吐、発熱、顔が腫れぼったいなどの症状が出たことがあり即獣医師さんにプレドニゾロン注射をしてもらいました。
うちの猫は100%室内飼いの上に他の猫との関わりがないのでワクチンはやめとこうという話になりました。
室内飼い、外飼い、多頭飼いなど飼い方の状況によって対策が異なるのでそこは獣医師さんとよく話し合ってください。
ワクチン性肉腫の場合
ワクチンは伝染病の予防策なので打つに越したことはないが、一度ガンにかかったらワクチンが怖くなりますよね。
不活性のアジュバントが原因と言われるので生ワクチンに切り替えた方がいいかといえば一概に言えません。
ガンを患ったことがあると申告した上で獣医師さんとワクチンの種類、接種の箇所の相談をしてからワクチンを打つかどうか判断してくださいね。