野良の子猫を保護したいけどやり方がわからない…
野良猫を保護したけどこれからどうしたらいい?うちでは飼えないかも…
子猫は母猫と離れて大丈夫?
春は繁殖の季節。野良猫、特に子猫が増えます。あなたは野良猫を助けたいと思っている心の優しい人ですね。
この記事では野良猫を保護するやり方、保護してからどうすればいいのか解説します。
保護する前には、迷い猫や飼い猫ではないかを近所の方や病院などに確認してくださいね。
助けてあげたいけど、家の事情で飼うことが難しい人もいると思うのでそんなときにどうするかも解説します。
まず、一番大切なのはあなたが保護した野良猫に責任が持てるかということです。
あなたが生涯飼うのか、生涯飼ってくれる人を見つけるのか、この2つができないのであれば残念ながらその子猫は諦めてください。
やっぱり面倒が見れないと再び猫を捨てることは法律上できません。
野良猫の保護は大変です。ノミダニ、寄生虫や猫風邪などきれいな猫より医療費がかかる場合も多いです。
子猫だと思ったら妊娠しているかもしれません。
それでも子猫を保護したい、助けたいと思う方にこの記事を役立ててもらいたいです。
以下にこの記事の要点をまとめておきます。
まず、野良猫を保護するときは子猫から捕獲しましょう。
野良猫の保護は子猫からのほうがよい理由
- 先に母猫を捕まえてしまうと子猫が生きていけなくなってしまう
- 子猫によっては頻回な授乳や排泄介助が必要なので母猫に任せた方が安心
- 分離不安やウールサッキングなどの問題行動が起こる可能性が高くなる
生物学的な部分の参考サイト:野良猫はいつ親離れをするの?母猫が子猫から離れる子離れの時期や問題行動
我が家は実際に親子5匹を保護しましたが、親子で保護したことによって精神的に自立した飼いやすい猫に育ったのではないかなと思っています。
では、子猫から親子で保護したほうがよいと分かったところで、実際のやり方を紹介します。
野良猫を保護する時のやり方
- 餌付けをする
- 捕獲器に慣れてもらう
- 捕獲器の罠を仕掛ける
- 病院に連れて行く
- 1週間はケージで過ごす
野良猫を保護する時のやり方のポイント
- 場所は自分の家の敷地内で人気の少ないところ
- 監視カメラをつけて観察すると反応がよくわかる
- 捕獲器に慣れる→罠なしで食事→罠を仕掛ける
- 捕獲器の下にはペットシーツ、好みでダンボールや新聞で囲う
- 病院には連れて行ってよいか事前に確認
- 受診時にはキャリー、洗濯ネット、おやつ、ペットシーツ持参
- 原則1週間は猫に触らない
- 先住猫にはすぐに会わせない
※食事、排泄が自立している子猫~成猫の場合です。
実際に子猫からすべて捕獲するのは難しいです。我が家も2番目に母猫が捕獲されてしまいました。
しかし、子猫たちが我が家から離れないように毎日網戸越しにオス子猫と母猫の鳴き声を聞かせ、姿もみえるようにしました。このやり方で親子のほとんどの保護に成功しました。
保護に成功した、または弱っている猫を保護してしまったが、飼えない場合もあると思います。
特に親子で保護する場合は頭数が多すぎて一人で飼うのは難しいですよね。
野良猫を保護したけど飼えない場合はまず里親探しをしてください。
猫の里親探しのやり方
- 家族、知人に協力してもらう
- SNS
- 里親マッチングサイトの利用
- ポスターの作成、掲載
- 新聞や地域の広報誌に掲載してもらう
- 保護猫譲渡会に参加させてもらう
里親は子猫のほうが見つかりやすいので、親子で保護した場合は母猫を飼う覚悟を決めておきましょう。
里親探しをしても見つからない場合は動物病院や保護猫団体に相談してみましょう。費用負担をすれば引き取ってもらえる場合があります。
猫の生物学的な部分については以下のサイトを参考にしています。
MOFFME
野良猫はいつ親離れをするの?母猫が子猫から離れる子離れの時期や問題行動
野良猫を保護するときは子猫から!理由と実際に親子で保護した感想

野良猫の保護は子猫からのほうがよい理由
- 先に母猫を捕まえてしまうと子猫が生きていけなくなってしまう
- 子猫によっては頻回な授乳や排泄介助が必要なので母猫に任せた方が安心
- 分離不安やウールサッキングなどの問題行動が起こる可能性が高くなる
我が家は実際に親子5匹を保護しましたが、親子で保護したことによって精神的に自立した飼いやすい猫に育ったのではないかなと思っています。
野良猫の保護は子猫からのほうがよい理由を解説
野良猫を保護するときは子猫から捕まえて、母猫も保護するのが理想です。その理由は以下になります。
- 先に母猫を捕まえてしまうと子猫が生きていけなくなってしまう
- 子猫によっては頻回な授乳や排泄介助が必要なので母猫に任せた方が安心
- 分離不安やウールサッキングなどの問題行動が起こる可能性が高くなる
野良の子猫が独り立ちするのはおよそ4~6か月と言われています。
まだ母乳で栄養をとっていたり、十分に身を守れなかったりする場合は母猫と離れることで命が危険にさらされます。
また、子猫は生まれたばかりの時は目がみえません。臭いと気配で母乳を飲みます。
通常わずか100g少しくらいで誕生するので一日に少量ずつ、頻回に母乳を飲みます。
また排泄は母猫が陰部や肛門を舐めて行います。子猫は生後1か月以内であれば頻回な人口哺乳と哺乳の度に排泄介助が必要になります。
保護猫団体さんにはミルクボランティアさんと言って生まれたばかりの子猫を付きっきりでお世話してくれる方もいます。
食事も排泄も自立できている生後1か月くらいの子猫であれば、子猫だけ保護しても大丈夫かもしれません。
しかし、1匹だけで保護した場合は社会化期(2~9週齢)を他の猫を知らずに過ごすことになります。
子猫は、社会化期を母猫や兄弟猫と過ごすことによって、どれくらいで噛んだら痛くないか、コミュニケーションの取り方などを学びます。
なるべくなら家族で過ごすのがベストです。
母猫からの愛情を受けずに過ごすと、精神的な自立が難しい場合があります。
飼い主がいないと不安になり、大声で鳴く、粗相をする、体調が悪くなるなどのリスクが上がります。
また、柔らかい布や毛布を母猫を重ねて吸うこと(ウールサッキング)によって最悪の場合は腸閉塞を引き起こすことがあります。
子猫が心身ともに健康な猫になるには母猫によるお世話と愛情、兄弟猫とのコミュニケーションが必要なことがわかります。
さらに子猫は社会化の期間に人と関わることで人懐っこい性格になるようです。
また、子猫の時期に色々な味、環境などに慣れておくと、大きくなってからも好き嫌いが少ない、ストレスに強くなりやすいとも言われています。
生物学的な部分の参考サイト:野良猫はいつ親離れをするの?母猫が子猫から離れる子離れの時期や問題行動
野良猫の親子を実際に保護してみて

我が家はオス子猫、母猫、メス子猫、メス子猫、メス子猫の順で5匹保護しました。
5匹も保護するのはとても大変でしたが、親子で保護したことによって精神的に自立した飼いやすい猫に育ったのではないかなと思っています。
みんな保護するのにで10日ほどかかりました。本当はもう1匹保護したい子猫がいたのですが、いなくなってしまい保護できませんでした。
理想は母猫が最後ですが、実際は上手くいきません。
野良猫を保護する時のやり方でも説明しますが、我が家のコンクリートデッキで餌付けをしてから保護に挑みました。
我が家を餌場として覚えていたこと、食事、排泄が自立している月齢であったことにより、野良猫家族のほとんどを保護できたのかなと思います。
子猫は1月半くらいの月齢とのことで、カリカリは食べられるけど乳離れはできていないような状況でした。
保護当初はずっと母猫に子猫がべったりで愛情はたくさんもらっていたと思います。
1週間もしないうちに、母猫がオス子猫に対して威嚇することが増え、かわいそうなのでケージを別にしました。
5匹保護した後はケージの外で親子みんなで一緒に遊ぶこともあり、いつも威嚇されているわけではない、毛づくろいもしてくれるといったような状況でした。
野良猫の世界ではオス猫は小さなうちから母猫のナワバリを離れるように威嚇をされるため、その行動であったのではないでしょうか。
現在この母猫とオス猫は我が家で一緒に暮らしています。避妊、去勢を終えた今では仲良しです。このオス猫に分離不安やウールサッキングはありません。
しかし、何度も一緒に暮らしていた猫たちが連れ去られるのを見たせいか家族以外の人間に極度におびえます。
譲渡したメス猫たちも時々状況をきくことがありますが、分離不安やウールサッキングはないようです。
野良猫を保護する時のやり方

保護する前には、迷い猫や飼い猫ではないかを近所の方や病院などに確認してくださいね。
野良猫を保護する時のやり方
- 餌付けをする
- 捕獲器に慣れてもらう
- 捕獲器の罠を仕掛ける
- 病院に連れて行く
- 1週間はケージで過ごす
野良猫を保護する時のやり方のポイント
- 場所は自分の家の敷地内で人気の少ないところ
- 監視カメラをつけて観察すると反応がよくわかる
- 捕獲器に慣れる→罠なしで食事→罠を仕掛ける
- 捕獲器の下にはペットシーツ、好みでダンボールや新聞で囲う
- 病院には連れて行ってよいか事前に確認
- 受診時にはキャリー、洗濯ネット、おやつ、ペットシーツ持参
- 原則1週間は猫に触らない
- 先住猫にはすぐに会わせない
※食事、排泄が自立している子猫~成猫の場合です。
実際に野良猫を保護した時のやり方
失敗したやり方
- 他人の敷地内で捕獲しようとしたが上手くいかず、行方が分からなくなった
- 手動で捕獲器に3匹いれたが、出すときにすべて逃げられてしまった
上手くいったやり方
- 自分の敷地内で保護をした
- 捕獲器を使った
- 手づかみで素早く捕まえた
- 子猫たちが我が家から離れないように母猫の存在を知らせた
野良猫を保護する時のやり方①餌付けをする
- キャットフードやおやつを用意
- 子猫の場合は食べやすい柔らかいものを
- なるべく自分の家の敷地内で人気の少ないところ
- 置き餌はしない
まずは餌付けをして、捕獲する場所を覚えてもらいましょう。ここにくれば定期的にごはんがもらえると覚えれば、毎日来るようになります。
子猫の場合はペーストフードやカリカリフードをふやかしたものがよいでしょう。
後々の捕獲のことや近所付き合いも考えると自分の家の敷地内で人気の少ないところがよいです。塀などで日陰になっているところもいいですね。
自分の家の敷地内以外で行う場合はその場所の所有者や近隣住民の許可が必要です。
はじめは離れたところで見守って、慣れてきたら人の近くで食べてもらえるようになるといいですね。人前で食事してくれるのは人慣れの第1歩です。
ただし置き餌はやめましょう。不衛生ですし、知らない間に知らない猫が寄り付くことになります。
基本的に餌をあげる=保護するつもりで行わないと近所トラブルの原因になります。
餌を食べに来た野良猫をすべて保護すればいいのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、個人の活動でたくさんの猫を保護するのは大変です。
助けたい気持ちは分かりますが、飼育や里親探しの労力、病院代などを考えると個人では限界があります。
私も正義感で今回計14匹の猫と関わることになりましたが不安と疲労でどうにかなりそうでした。
たくさんの猫を助けたい方は保護猫団体のお手伝いをするのがおすすめです。
野良猫を保護するときのやり方②捕獲器に慣れてもらう
- 貸し出しや購入で捕獲器を用意
- まずは捕獲器があることに慣れてもらう
- 罠は仕掛けずに食べる練習を
- 寄り付かない場合はダンボールや新聞で猫の好きな空間に
捕獲する場所に捕獲器を置いてみましょう。捕獲器は購入することもできますし、保健所や保護猫団体から借りることもできます。
吊り下げ式は危険なので踏み板式を使用しましょう。
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罠を仕掛けずに捕獲器の中に入る練習をします。中に餌を置いて食べる練習をするのはもちろん、同じ場所にずっと置いて環境に慣れてもらいます。
子猫は好奇心旺盛な子も多いので、ご飯がなくても捕獲器の中に入ったり、上に乗ったりして遊ぶこともあります。
監視カメラをつけて観察すると反応がよくわかってよいです。
なかなか寄り付かない場合もあるかもしれません。
猫は金属が苦手ですので、捕獲器の床に当たる部分に大好きなダンボールを敷いたり新聞でくるめたりして大好きな狭くて暖かい空間にしてみましょう。
野良猫を保護するときのやり方②捕獲器の罠を仕掛ける
- 捕獲器の下に外側からペットシートを設置
- 野良猫が空腹状態で夕方や明け方に捕獲器を設置
- 警戒心が強い場合エサは点々と置き、匂いが強いものをつかう
- 手動で起動させることもできるが、複数の場合は逃げられないように注意
- 捕まったら速やかに布などをかけて暗くする
捕獲器に入ったまま室内に持ち込むことになるため、捕獲器の外側にペットシートを付けておきましょう。
ペットシーツに失禁しても外側なら簡単に交換できます。
囲いの新聞やダンボールなどは狙っている野良猫の好みで大丈夫です。
確実に捕獲するために猫が活発になる夕方や明け方に設置、なるべく空腹状態で挑むのがよいでしょう。
捕獲器にも慣れてきた、中で食事もしてもらえた、となればいつものエサでかまいません。しかし、いつまでも捕獲器を警戒する野良猫もいます。
弱っているが逃げられる、自分の都合で早く捕獲したいなどの場合もありますよね。
その場合は、ちゅーるなどペースト状のおやつをダンボールに点々とつけ、奥にいい匂いのする唐揚げなどを置いておきます。
ちょっとずつ食べていたらいつの間にか奥に入って踏み板を踏んでしまった!という感じにします。
野良猫の親子は定期的に引っ越しする習性がありますので、ゆっくりしているといなくなってしまうかもしれません。
捕獲器の種類によっては簡単に手動にすることもできます。たくさんの野良猫の中で捕獲したい猫がいる、数匹入れたい場合は検討してください。
数匹入れた場合は捕獲器から出したときに必ず脱走します。
そのまま動物病院に連れて行くのは危ないので、1匹ずつ洗濯ネット、キャリーに入れて連れて行くようにしましょう。
外でその作業を行うと高確率で逃げられます。汚されてもかまわない部屋やケージを使用して作業を行ってください。
野良猫でノミダニがいないことは考えられませんので、受診後は掃除が必要です。
1匹ずつ捕獲するほうが安全ですが、捕獲器に入れられたところをみてしまうと警戒してよりつかなくなってしまうことがあります。
野良猫が捕まったら速やかに布などをかけて暗くしてください。
突然の金属音や閉じ込められてしまったことに驚いて暴れるのを少しは緩和してくれます。
野良猫を保護するときのやり方④病院に連れて行く
- 捕獲器のまま連れて行ってもよいか事前に確認
- キャリー、洗濯ネット、おやつ、ペットシーツ持参する
野良猫は捕獲したら病院に連れて行きましょう。捕獲器のまま連れて行ってもよいか、電話で事前に確認できているといいですね。
野良猫に慣れていない動物病院の場合、人慣れしてから、洗濯ネットに入れてほしい、などの注文があるかもしれません。
帰る時はキャリーに入ってもらうので忘れないようにしましょう。頑丈なハードタイプが安心です。洗濯ネットがあると暴れにくく怪我も少なくなります。
診察をスムーズにするためのちゅーるなどのおやつ、替えのペットシーツもあると安心です。猫は恐怖で失禁することがあります。
野良猫を保護するときのやり方⑤1週間はケージで過ごす
いきなり広い部屋に開放すると、狭い所に逃げ込んでしまい、出てこなくなってしまいます。猫の安全のためにも必ずケージに入れてください。
原則1週間は猫に触らないようにしましょう。とりあえず様子が分かるまでは餌と水の提供、トイレ掃除掃除のみのお世話にしてください。
すぐに慣れる子もいればなかなか慣れない子もいます。子猫であれば遊んだり、おやつをあげたりすれば比較的早く慣れてくれます。
ケージの中に設置する布類はノミダニの死骸で汚染されるので、捨てることになります。
100均のクッションで十分です。ダンボールのほうが野良猫は気に入ると思います。爪とぎもすごく汚れるので100均がおすすめです。
そんなに汚れるならシャンプーしたほうがよいのでは?と思うかもしれません。
しかし、よほどのことがない限りは野良猫のストレスになってしまいますのでシャンプーは避けてください。
あまりにも汚れていて気になるときは、診察のときにシャンプーしたほうがよいか先生にきいてみましょう。
ノミ、ダニ、泥、寄生虫、猫風邪ウイルスなどなど野良猫はとても不衛生です。
もし先住猫がいる場合は絶対に外から連れてきて直接会わせるのはやめましょう。
猫の性格にもよりますが、精神的にも新人猫の存在は先住猫にストレスがかかります。
薬によるノミダニ駆除をしてある程度きれいになってからケージ越しなど少しずつ面会するようにします。
実際に野良猫を保護した時のやり方
失敗したやり方
- 他人の敷地内で捕獲しようとしたが上手くいかず、行方が分からなくなった
- 手動で捕獲器に3匹いれたが、出すときにすべて逃げられてしまった
上手くいったやり方
- 自分の敷地内で保護をした
- 捕獲器を使った
- 手づかみで素早く捕まえた
- 子猫たちが我が家から離れないように母猫の存在を知らせた
野良猫の保護を失敗したときのやり方

母猫は高所で、子猫は積み上げられた瓦の上で食事していた。
失敗したときのやり方
- 他人の敷地内で捕獲しようとしたが上手くいかず、行方が分からなくなった
- 手動で捕獲器に3匹いれたが、出すときにすべて逃げられてしまった
三毛猫一家を1匹も保護できなかった
まず、近所の方の家の裏に生まれた三毛猫親子を保護しようと許可をいただいて餌付けをしました。
しかしたくさんの問題点が発生しました。
- 母猫が全く高いところから降りてこないので、子猫も地面で食事をしてくれない
- 許可があるとはいえ、他人の敷地内に毎日出入りすることになる
- 許可をもらった家の隣の家に住む方から、餌をあげないでほしいと言われた
- 野良猫一家で引っ越してしまい、居場所が分からなくなった
2週間ほど朝夕餌やりをしましたが、地面で食事をしてくれませんでした。
毎日人の家の裏に入っていくのは許可があっても心苦しいものがあります。
不審者にみられてないか、さすがにこの時間は出入りはいやだろうなあなどと考えてしまい、できないことがたくさんありました。
ダメ元で保健所から借りた捕獲器設置をしてみました。
しかし、他人の家ですので監視カメラを設置することもできず実際は少しでも入ったのかどうか分かりません。
野良猫が多い地域のため糞尿被害も多く、近所の方からやめてほしいと直接言われる場面もありました。
このエピソードから早く保護しないと!と焦ったのですが、一家で引っ越してしまい、結局1匹もつかまりませんでした。
地元の野良猫、保護猫に詳しい方に相談にもいきましたが、三毛猫は賢く、なかなか捕獲しにくいと教えてもらいました。
逆に茶トラのオスはあまり賢くないのでつかまりやすく、飼いやすいとか。
餌を食べる場所を少しずつ自分の敷地内に近づけることも教えてもらいましたが、まず地面に降りてこないので無理でした…
一旦引っ越ししても元の場所に帰ってくることもあるので、ちゅーるビッツを常にもって機会をうかがうことも大事だそうです。
あとは無理な時は無理なので諦めるのも仕方がないと言われました。
キジ白一家を3匹逃してしまった
現在飼っている元野良猫一家を捕獲するときに、捕獲器を手動で操作し3匹捕獲することができました。
しかし取り出すときに外で行い、みんな逃げられてしまいました。その時の1匹が捕まらず今も行方知らずです。
実はこの3匹を捕獲する前、捕獲器のまま母猫を動物病院に連れていきました。
すると、院長先生から「数百万の機材を壊されたことがあるので、なるべく人慣れしてから、洗濯ネットに入れて受診してほしい」と依頼されていました。
高級な機材の弁償はできないので、なるべく安全に、部屋を汚したくないと思った結果、失敗になってしまいました。
野良猫の保護を成功した時のやり方

近づけないためズームで撮影。
成功した時のやり方
- 自分の敷地内で保護をした
- 捕獲器を使った
- 手づかみで素早く捕まえた
- 子猫たちが我が家から離れないように母猫の存在を知らせた
保護したキジ白一家は我が家のコンクリートデッキに突然現れました。
そこから敷地内で餌付けをすることができました。
たまに移動することがあったため、引き続き近所の方にはご協力してもらいました。
また、カーポートの汚水マスにたまった水を飲んでいたので、そこに監視カメラを設置し、捕獲器に対する反応を確認していました。
三毛猫一家と違い、餌付けし始めて1週間ほどで興味津々に捕獲器に入っていく姿をみてこれは保護できる!と捕獲器を設置。
餌付けし始めて8日後、見事に一番食いしん坊なオス子猫を保護しました。

翌日の捕獲器設置では母猫が捕まってしまいました。
子猫たちが我が家から離れないように毎日網戸越しにオス子猫と母猫の鳴き声を聞かせ、姿もみえるようにしました。もちろんケージからは出しません。
一度失敗もしましたが、それからも毎日コンクリートデッキでご飯を食べてくれました。
その2日後、捕獲器での失敗があり3匹逃がしてしまいました。
警戒心を解くために3日ほど捕獲器なしで餌やりをし、夫が食事中に手づかみして2匹保護しました。
手が傷だらけだったので真似する場合は厚めの手袋を着用してくださいね。感染症も怖いので。
最後の2匹になると我が家に来たり来なかったりすることが増えました。
夫が怪我をしたことと1匹は捕獲器に捕まった経験がないことから捕獲器を再び設置。
2匹を保護してから4日後に捕獲器で1匹保護しました。
捕獲器のレンタル期間が迫っており、焦っていましたが、もう1匹は我が家に来ることもなくなってしまいました。
動物病院から機材弁償の話をきいてしまった私たちは、人慣れしてから受診することに。
最後の1匹を保護して1週間ほどしてから手づかみで捕まえた2匹を洗濯ネットに入れて動物病院につれていきました。
多少の人慣れもあり、それほど受診で困ることはありませんでした。
困ったことは、捕まえてからそのままケージで生活していたため、爪とぎやクッション、猫砂などにノミや寄生虫の死骸が付いておりすべて破棄と掃除が必要になったことです。
シャンプータオルやノミ取り櫛を使用して多少はきれいにしていましたが、やはり薬を使って駆除しないと完全にはなくなりませんね。
野良猫を保護したけど飼えない場合はどうする?

野良猫を保護したけど飼えない場合はまず里親探しをしてください。
自分で飼えない、里親探しができない場合はそもそも保護をしないほうがよいと思います。
猫の里親探しのやり方
- 家族、知人に協力してもらう
- SNS
- 里親マッチングサイトの利用
- ポスターの作成、掲載
- 新聞や地域の広報誌に掲載してもらう
- 保護猫譲渡会に参加させてもらう
里親は子猫のほうが見つかりやすいので、親子で保護した場合は母猫を飼う覚悟を決めておきましょう。
里親探しをしても見つからない場合は動物病院や保護猫団体に相談してみましょう。費用負担をすれば引き取ってもらえる場合があります。
どうにもならないからと言って再び捨てるのは絶対にやめましょう。一度拾った猫をまた放棄することは「動物愛護管理法」違反です。野良猫を再び捨てると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。
ですので、責任が持てないときは野良猫には関わらないようにしてください。
飼えない場合の里親探しのやり方
猫の里親探しのやり方
- 家族、知人に協力してもらう
- SNS
- 里親マッチングサイトの利用
- ポスターの作成、掲載
- 新聞や地域の広報誌に掲載してもらう
- 保護猫譲渡会に参加させてもらう
以下で補足しますね。一番安心なのは家族、知人の協力ですが難しいことも多いと思います。
家族、知人に協力してもらう
私も家族や職場、友人、知人と会う人全員に「猫飼いませんか?」「猫飼ってくれる人いませんか」と声をかけました。
身近な人、知人の知人などで飼ってくれる人が5人も見つかりました。2匹引き取ってくれた方もいます。
成長した姿を見せてくれたり、飼い主さんの出張時に里帰りしてくれたりして様子が分かるのがとても嬉しいです。
SNS
SNSは写真を上手く撮るのが大事です。ハッシュタグを利用したり、フォロワーの多い人に拡散してもらったりできるとよい出会いに繋がります。
知らない人とのやり取りになるので安心して任せられる人か判断するのが重要です。
里親マッチングサイトの利用
自治体によっては愛護動物の里親マッチングサイトがあります。こちらも写真が重要です。子猫は人気ですね。
ポスターの作成、掲載
CANVAなどの画僧編集ツールを使用して、ポスターを作ってみましょう。
動物病院や職場、知人がしているお店などに張ってもらうのがおすすめです。
問い合わせの電話番号やラインのQRコードなど記載するのであまりにも不特定多数の目に触れるところは危険です。
新聞や地域の広報誌に掲載してもらう
我が家は地域のフリーペーパーに問い合わせしてみたところ、里親探しの掲載を快く引き受けてくださり、何件か問い合わせがありました。
我が家の猫を引き取ってくれた60代の方から「地方の新聞はすぐに決まってしまい、いつも掲載されてないか見ていた」とのことでした。
SNSやネットに疎い方に見つかるので、SNSやマッチングサイトで見つからない場合は有効かもしれません。
保護猫譲渡会に参加させてもらう
保護猫団体や動物病院、保健所などが主催する保護猫譲渡会があります。SNS、県や市町村のホームページなどで近くで開催されないか確認、参加できないか問い合わせてみてください。
保護猫団体は責任をもって猫を保護している人にはとてもやさしいです。丸投げにするような態度は門前払いされることがあります。
里親探しをしても見つからない場合
保護猫団体に相談しましょう。費用負担をすれば引き取ってもらえる可能性があります。
本当は保護する前に自分が保護した野良猫に責任が持てるのか考えてほしいです。保護したとしても飼えない、里親もさがせない、医療費も負担できないとなれば保護する資格はありません。
あなたが飼えない場合、里親探しをしている間に猫が過ごせる場所もあるか考えてから保護しましょう。
まとめ

野良猫を保護するときは子猫から親子で保護したほうがよいこと、理想のやり方はあっても、実際は難しいこともわかったと思います。
一番は保護した野良猫の生涯に責任を持たなければいけないことを伝えたくてこの記事を作成しました。
我が家は実際に保護して、里親探しが大変だったのはもちろん、母猫が次の妊娠をしていた、生まれたての猫たちが順調に育たなかった、などなど大変でした。
母猫の妊娠、出産についてはこちらで記事にしています。
保護猫が妊娠している⁉妊娠出産までの経過と飼い主ができること
野良猫の保護は経済的にも精神的にも本当に大変です。
もし、あなたの周りに軽い気持ちで保護をしようとしている人がいるのであれば、この記事をみていただき本当に保護するのか考えるきっかけになればと思います。
猫の生物学的な部分については以下のサイトを参考にしています。
コメント
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